マズロー, A. H. Maslow, A. H. の基本的欲求の階層で生理的欲求はどれか。
公式正答:2
解説
マズローの基本的欲求の階層で生理的欲求に当たるものを問う。空腹を満たしたいことである。
この問題で問われていること
5段階それぞれの内容を、具体的な表現から判別できるか。
しくみから理解する
生理的欲求は、生命の維持に直接必要な欲求で、呼吸、食事、水分、排泄、睡眠、体温の維持などが含まれる。階層の最も下に位置し、これが満たされないと上位の欲求は生じにくい。空腹を満たしたいという欲求は、まさにこの生理的欲求にあたる。看護では、患者のニーズに優先順位をつける際、生命に直結する生理的欲求が最優先になるという判断の枠組みとして用いられる。
選択肢ごとの確認
所属と愛の欲求(社会的欲求)にあたる。集団に受け入れられ、愛情のある関係を持ちたいという第3段階の欲求である。
自己実現の欲求にあたる。自分の可能性を発揮し、なりたい自分になろうとする最高次の欲求である。
承認(自尊)の欲求にあたる。他者から認められ、尊重されたいという第4段階の欲求である。
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混同しやすいポイント
5段階の名称を知っていても、口語的な表現との対応を練習していないと迷う。『生きるために必要か(生理的)』『危険から守られたいか(安全)』『集団に入りたいか(所属と愛)』『認められたいか(承認)』『自分を発揮したいか(自己実現)』という問いの形で判別すると確実になる。
理解を深める
看護でこの階層を使うとき、優先順位の枠組みとしては有用だが、絶対的な順序ではない点に注意する。終末期には、生理的欲求より自己実現や関係性の充足が優先される場面がある。また、生理的欲求が満たされていても、安心できない環境では上位の欲求に向かえないという相互作用もある。ヘンダーソンの14の基本的欲求は、より看護実践に即した形で人間の基本的ニーズを整理したもので、呼吸、飲食、排泄、姿勢、睡眠、衣類、体温、清潔、危険の回避、コミュニケーション、信仰、仕事、遊び、学習の14項目からなる。両者を対応させて理解しておくとよい。
間違えやすい考え方
概念を具体表現に当てはめる型で、5肢のうち4つが階層の異なる段階になっている。段階を判別する問いの形を持っておく。
5分で振り返る
①生理的欲求=呼吸・食事・水分・排泄・睡眠・体温など生命維持に直結。②安全の欲求=危険からの保護。③所属と愛=集団に受け入れられたい。④承認=認められたい。⑤自己実現=可能性の発揮。⑥絶対的な順序ではなく判断の枠組み。
1分チェック
- 「空腹を満たしたい」はどの欲求か。→ 生理的欲求。
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