病室の湿度で適切なのはどれか。
公式正答:3
解説
病室の湿度で適切なものを問う。50%である。
この問題で問われていること
療養環境の基準となる数値を把握しているか。
しくみから理解する
病室の湿度は、おおむね40〜60%が快適とされ、その中央にあたる50%が適切である。湿度が低すぎると、気道粘膜が乾燥して線毛運動が低下し、感染しやすくなる。またウイルスが空気中で長く生存しやすくなり、皮膚の乾燥や掻痒、静電気も生じる。逆に高すぎると、発汗による放熱が妨げられて不快になり、カビやダニが増殖してアレルギーの原因になる。室温は夏季25〜27℃程度、冬季20〜22℃程度が目安とされる。
選択肢ごとの確認
極端に低い。砂漠に近い乾燥状態で、気道粘膜の乾燥、感染リスクの上昇、皮膚の掻痒を招く。
低い。冬季の暖房時に到達しやすい値だが、快適域を下回っており加湿が必要になる。インフルエンザウイルスの生存に有利な条件でもある。
高い。カビやダニの増殖に適した環境になり、また蒸し暑く感じて不快になる。梅雨時や高温多湿の環境で問題になる。
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混同しやすいポイント
湿度40〜60%、室温は夏25〜27℃・冬20〜22℃という数値をセットで覚える。ただし患者の状態によって調整が要る点も重要で、たとえば熱傷患者や新生児では体温を保つために室温を高めにする、高齢者は寒さを感じやすい、といった個別性がある。加湿器を使う場合は、水の交換と清掃を怠るとレジオネラなどの温床になる点に注意する。
理解を深める
療養環境の要素には、温度・湿度のほか、換気、照度、騒音、色彩、臭気、プライバシー、清潔がある。照度は、病室では100〜200ルクス程度、診察や処置では500〜1,000ルクス程度が目安とされる。騒音は、夜間は40dB以下が望ましいとされ、モニターのアラーム、足音、話し声、ドアの開閉音が睡眠を妨げる要因になる。とくに集中治療室では、騒音と照明、時間の手がかりの乏しさがせん妄の誘因になるため、夜間の静穏と日中の光を確保する環境調整が重要になる。
間違えやすい考え方
数値を問う型で、選択肢が20%刻みで並ぶ。快適域の範囲(40〜60%)を持っていれば中央値を選べる。
5分で振り返る
①湿度は40〜60%が快適、50%が目安。②低すぎると気道粘膜の乾燥と感染リスク上昇。③高すぎるとカビ・ダニの増殖。④室温は夏25〜27℃、冬20〜22℃。⑤照度は病室100〜200ルクス。⑥夜間の騒音は40dB以下が望ましい。
1分チェック
- 病室の適切な湿度は何%か。→ 50%(快適域は40〜60%)。
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