令和元年(2019 年)の国民健康・栄養調査で正しいのはどれか。
公式正答:1
解説
国民健康・栄養調査で正しいものを問う。20歳以上女性の喫煙率が7.6%であることである。
この問題で問われていること
生活習慣に関する主要な統計値を、水準として把握しているか。
しくみから理解する
喫煙率は長期的に低下傾向にあり、20歳以上の女性ではおおむね7〜8%程度である。男性は約27〜28%で、男女差が大きい。喫煙は、肺癌をはじめとする悪性腫瘍、虚血性心疾患、脳血管疾患、COPD、歯周病の危険因子であり、妊娠中の喫煙は低出生体重児や早産のリスクを高める。受動喫煙対策として健康増進法が改正され、多数の者が利用する施設は原則屋内禁煙となった。
選択肢ごとの確認
低すぎる。20歳代女性のやせ(BMI 18.5未満)の割合は約20%前後で推移しており、他の年代や男性に比べて著しく高い。若年女性のやせは、低出生体重児の増加、骨量の低下、月経異常につながるため公衆衛生上の課題とされている。
少なすぎる。実際は9g前後で推移している。日本人の食事摂取基準の目標量は成人女性で6.5g/日未満、男性で7.5g/日未満とされており、この『目標量』と『実際の摂取量』を取り違えた選択肢である。目標にはまだ届いていない。
多すぎる。実際は約270g前後である。健康日本21の目標は350g/日であり、これも『目標値』と『実際の値』の取り違えになっている。
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混同しやすいポイント
『目標値』と『実際の値』の混同が、この設問の中心的な仕掛けである。食塩は目標6.5g未満に対し実際は9g前後、野菜は目標350gに対し実際は270g前後で、いずれも目標に達していない。この構図を知っていれば、目標値がそのまま実測値として書かれている肢を疑える。
理解を深める
国民健康・栄養調査は健康増進法に基づき毎年実施される。身体状況、栄養摂取状況、生活習慣を調べ、健康日本21の評価に用いられる。主な指標としては、肥満とやせの割合、食塩・野菜・果物の摂取量、朝食欠食率、運動習慣、歩数、喫煙率、飲酒習慣、睡眠がある。若年女性のやせと、中年男性の肥満が対照的な課題として挙げられる。看護では、こうした集団の傾向を知ったうえで、目の前の対象者の実際の生活を聞き取り、実行可能な改善を一緒に見つけることが指導になる。
間違えやすい考え方
統計値を問う型で、誤肢に目標値が実測値として置かれている。目標と実際のずれを知っていれば見抜ける。
5分で振り返る
①女性の喫煙率は約7〜8%、男性は約27〜28%。②20歳代女性のやせは約20%前後で他年代より高い。③食塩摂取は実際9g前後、目標は女性6.5g未満・男性7.5g未満。④野菜摂取は実際270g前後、目標350g。⑤調査は国民健康・栄養調査(健康増進法、毎年)。
1分チェック
- 20歳以上女性の喫煙率はどのくらいか。→ 約7〜8%。
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