新鮮凍結血漿の説明で正しいのはどれか。
公式正答:1
解説
新鮮凍結血漿の説明で正しいものを問う。30〜37℃の湯で融解することである。
この問題で問われていること
血液製剤ごとの保管と使用前の準備を把握しているか。
しくみから理解する
新鮮凍結血漿(FFP)は、採血した血液から分離した血漿を速やかに凍結したもので、凝固因子を含む。-20℃以下で保管し、使用時には恒温槽で30〜37℃の湯を用いて融解する。温度が高すぎると蛋白が変性して凝固因子の活性が失われ、低すぎると融解に時間がかかる。ビニール袋に入れて水が直接触れないようにし、破損に注意する。融解後は凝固因子活性が低下していくため、速やかに使用する。
選択肢ごとの確認
輸血には輸血用のセット(血液製剤用のフィルターを備えたもの)を用いる。通常の輸液セットにはフィルターがなく、微小凝集塊を除去できない。
長すぎる。融解後は凝固因子の活性が低下するため、速やかに(原則として3時間以内、やむを得ない場合でも2〜6℃で24時間以内)使用する。48時間は逸脱している。
20〜24℃で振盪保管するのは血小板製剤である。FFPを室温に置くと凝固因子が失活する。やむを得ず保管する場合は2〜6℃とする。
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混同しやすいポイント
血液製剤ごとの保管温度を対で覚える。赤血球製剤=2〜6℃、血小板製剤=20〜24℃で振盪、新鮮凍結血漿=-20℃以下(融解後は2〜6℃)。血小板を冷蔵すると機能が失われ、FFPを室温に置くと凝固因子が失活する、という失敗の型もセットにする。誤肢4はこの取り違えを問うている。
理解を深める
輸血の実施では、患者誤認による異型輸血が最も重大な事故になる。複数人での照合、ベッドサイドでの患者本人への氏名確認、製剤・伝票・交差適合試験結果の照合を行う。開始後5分間はベッドサイドで観察し、15分後に再度確認する。副反応には、即時型(発熱、蕁麻疹、アナフィラキシー、ABO不適合による血管内溶血、輸血関連急性肺障害=TRALI、輸血関連循環過負荷=TACO)と遅発型(遅発性溶血、輸血後GVHD、感染症)がある。輸血後GVHDの予防には放射線照射血を用いる。FFPの適応は、複数の凝固因子欠乏による出血傾向であり、循環血漿量の補充や栄養補給を目的に用いてはならない。
間違えやすい考え方
『正しいのはどれか』型で、誤肢が器材の取り違え、時間の逸脱、他製剤の保管条件で構成されている。製剤ごとの温度と時間を持つ。
5分で振り返る
①FFPは-20℃以下で保管、30〜37℃で融解。②融解後は速やかに使用(保管はやむを得ない場合2〜6℃)。③赤血球製剤2〜6℃、血小板製剤20〜24℃振盪。④輸血には輸血用セット(フィルター付き)。⑤開始後5分と15分の観察。⑥FFPは凝固因子の補充が適応、循環血漿量の補充目的では使わない。
1分チェック
- 新鮮凍結血漿はどう融解するか。→ 30〜37℃の湯で(高温は凝固因子を失活させる)。
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