介護保険制度のケアマネジメントで適切なのはどれか。
公式正答:4
解説
介護保険制度のケアマネジメントで適切なものを問う。対象者のモニタリングを行うことである。
この問題で問われていること
ケアマネジメントの過程と、他機関の業務との境界を区別できるか。
しくみから理解する
ケアマネジメントは、アセスメント、ケアプランの原案作成、サービス担当者会議、利用者の同意と交付、サービスの実施、モニタリング、再アセスメントという循環で進む。モニタリングは、計画したサービスが実施されているか、利用者の状態や生活がどう変化したか、目標に近づいているかを継続的に確認する段階で、居宅では原則として月1回以上の訪問と記録が求められる。状態が変われば計画を見直す。この循環を回すことがケアマネジメントの中核になる。
選択肢ごとの確認
個別事例の積み重ねから地域の課題を見出すのは、地域ケア会議を通じた地域包括支援センターと市町村の機能である。個々のケアマネジメントの過程そのものではない。
地域ケア会議を主催するのは地域包括支援センターまたは市町村である。介護支援専門員は事例を提供し参加する立場になる。なお個別のサービス調整のために開くのはサービス担当者会議であり、こちらは介護支援専門員が招集する。
要介護認定の審査・判定は介護認定審査会が行い、認定という処分は市町村が行う。介護支援専門員は認定調査を受託することはあるが、判定はしない。
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混同しやすいポイント
サービス担当者会議と地域ケア会議の区別が要点である。前者は個別の利用者のサービスを調整する場で介護支援専門員が招集、後者は地域の課題を検討する場で地域包括支援センターが主催する。名称が似ているため取り違えやすい。
理解を深める
モニタリングでは、サービスの利用状況、利用者と家族の満足度、目標の達成度、心身の状態と生活の変化、新たな課題の有無を確認する。状態が変化していれば、区分変更申請やケアプランの見直しにつなげる。訪問看護師は、医療的な視点から得た情報(症状の変化、服薬状況、褥瘡、栄養、家族の介護負担)を介護支援専門員へ伝える役割を担う。この情報共有が滞ると、サービスが実態に合わなくなる。逆に、介護支援専門員から生活全体の情報を得ることで、看護の計画も現実的なものになる。両者の連携は、担当者会議だけでなく日常的な連絡によって成り立つ。
間違えやすい考え方
『適切なのはどれか』型で、誤肢が他機関の業務で構成されている。誰が何をするかの分担表を持つ。
5分で振り返る
①過程=アセスメント→原案→担当者会議→同意と交付→実施→モニタリング→再アセスメント。②居宅では月1回以上の訪問と記録。③地域の課題抽出と地域ケア会議は地域包括支援センター・市町村。④要介護認定の判定は介護認定審査会、認定は市町村。⑤サービス担当者会議は介護支援専門員が招集。
1分チェック
- ケアマネジメントの過程に含まれるのは。→ モニタリング(月1回以上の確認)。
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