セルフヘルプグループについて正しいのはどれか。
公式正答:3
解説
セルフヘルプグループについて正しいものを問う。当事者同士の交流による心理的効果があることである。
この問題で問われていること
当事者による活動の特質を、専門職による支援との違いから理解しているか。
しくみから理解する
セルフヘルプグループ(自助グループ)は、同じ問題や体験を持つ人々が自発的に集まり、互いに支え合う集団である。専門職が主導するのではなく、当事者が運営する点に本質がある。効果としては、自分だけではないと知る体験(普遍性)、同じ立場だからこそ通じる共感、回復している人を見て得られる希望、自分の経験が他者の役に立つという実感(ヘルパーセラピー原則)がある。専門職による支援では得にくい、対等な関係から生まれる力がここにある。
選択肢ごとの確認
当事者が運営するのが原則である。医療従事者は、場所の提供、情報提供、グループの立ち上げ支援といった側面的な関わりにとどまる。専門職が主導すると、対等な関係という前提が崩れる。
営利を目的としない。会費を集めることはあっても運営の実費であり、収益を目的とする組織ではない。
メンバーは対等であることが原則である。上下関係や序列を作らず、誰の語りも同じように尊重される。回復の先を行く人が経験を語ることはあるが、それは指導ではなく体験の共有である。
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混同しやすいポイント
『専門職が支援する』のではなく『当事者が支え合う』という点が本質である。誤肢はいずれも、専門職主導、営利、序列という形で、この対等性を崩す方向に作られている。ピアサポートも同じ原理に立つ概念で、あわせて理解しておく。
理解を深める
代表的な自助グループには、アルコホーリクス・アノニマス(AA)、断酒会、ナルコティクス・アノニマス、ギャンブラーズ・アノニマス、家族会(アラノン、精神障害者家族会)、患者会、遺族の会などがある。依存症の領域で特に発達しており、12ステップと呼ばれる回復のプログラムを用いるものもある。看護師の役割は、グループの存在を情報として伝え、つなぐことである。参加を強制せず、本人が必要と感じたときに選べるようにしておく。また、グループへの参加は専門的治療の代替ではなく、両方を組み合わせることが有効である。地域の資源を把握しておくことが、この橋渡しの前提になる。
間違えやすい考え方
『正しいのはどれか』型で、誤肢が対等性を崩す3つの形で構成されている。当事者主体という原則で切る。
5分で振り返る
①当事者が自発的に集まり運営する、専門職主導ではない。②効果は普遍性・共感・希望・ヘルパーセラピー原則。③営利を目的としない。④メンバーは対等、序列を作らない。⑤AA・断酒会・家族会・患者会など。⑥専門的治療の代替ではなく併用する。
1分チェック
- セルフヘルプグループの本質は何か。→ 当事者同士が対等に支え合うこと。
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