自己血糖測定を行う患者への説明で正しいのはどれか。
公式正答:4
解説
自己血糖測定を行う患者への説明で正しいものを問う。低血糖が分かることである。
この問題で問われていること
測定の目的と方法を、他の測定法と区別して理解しているか。
しくみから理解する
自己血糖測定(SMBG)は、患者自身が指先などから微量の血液を採取し、簡易血糖測定器で血糖値を測る方法である。測定によって、食事、運動、薬剤と血糖の関係が見え、低血糖の早期発見と対応、シックデイの管理、治療の調整に役立つ。とくにインスリン療法中は、低血糖を数値で確認できることが安全に直結する。症状だけでは低血糖と判断しにくい場合や、無自覚性低血糖のある患者では、測定の意義がさらに大きい。
選択肢ごとの確認
これは持続グルコース測定(CGM)の説明である。皮下にセンサーを留置し、間質液中のグルコース濃度を連続的に測る。血糖値との間に時間差があるため、急激な変動時には値がずれる。SMBGは毛細血管の血液そのものを測る。
通常は指先(指腹の側面)から採取する。神経終末が少なく痛みが軽い側面を選び、部位をローテーションする。機種によっては前腕や手掌からの採取に対応するものもあるが、耳たぶは一般的な部位ではない。
採取部位を清潔にすることは必要になる。ただし手指衛生と穿刺部位の清潔化は別の手順である。基本は、石鹸と流水で手を洗い、穿刺する指をよく乾かしてから刺すこと。手指が汚れていると、果物などの糖分が付着して実際より高い値になることがある。アルコール綿で穿刺部位を拭く場合は、完全に乾いてから穿刺する(アルコールが残ると測定値に影響しうる)。具体的な手順は、使用する機器の説明書に従う。
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混同しやすいポイント
SMBGとCGMの違いが要点である。SMBG=血液そのもの、点の測定、正確。CGM=間質液、連続測定、時間差がある。近年はCGMが普及し、両者を併用する場面もあるため、何を測っているかを区別しておく。
理解を深める
指導では、手技(手指衛生、穿刺部位の清潔化、穿刺、測定、記録。手指衛生と穿刺部位の清潔化は別の手順で、具体的な方法は使用する機器の説明書による)、測定のタイミング(食前、食後2時間、就寝前、低血糖が疑われるとき)、記録の方法、低血糖への対応(ブドウ糖の携帯)、シックデイルール、針とチップの廃棄方法を伝える。測定値だけを伝えるのではなく、その値が何を意味し、どう行動につなげるかを一緒に考えることが自己管理の支援になる。値が高いと責められると感じて記録をつけなくなることがあるため、数値で評価しない姿勢が重要である。高齢者では、視力、手指の巧緻性、機器の操作を評価し、必要に応じて簡便な機種や家族の支援を検討する。
間違えやすい考え方
『正しいのはどれか』型で、誤肢が別の測定法、部位の誤り、手技の誤りで構成されている。何を測るかから導く。
5分で振り返る
①SMBGは毛細血管の血液を測る、CGMは間質液を連続測定(時間差あり)。②採取は指先の側面、部位をローテーション。③手洗いと乾燥、消毒は必要。④測定のタイミングは食前・食後2時間・就寝前・低血糖が疑われるとき。⑤値で責めず、行動につなげる支援をする。⑥高齢者は視力・巧緻性・操作性を評価。
1分チェック
- 自己血糖測定で何が分かるか。→ 血糖値、とくに低血糖の確認。
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