最も新しく制定された法律はどれか。
公式正答:4
解説
最も新しく制定された法律を問う。医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律である。
この問題で問われていること
主要な法律の制定順を、社会的背景と結びつけて把握しているか。
しくみから理解する
医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律は2021年に制定された。医療の進歩により、人工呼吸器や胃瘻などの医療的ケアを日常的に必要としながら在宅で生活する子どもが増え、保育所や学校での受け入れ体制、家族の負担軽減が課題となったことが背景にある。国と地方公共団体の責務、保育所と学校の設置者の責務を定め、医療的ケア児支援センターの設置を進めるものである。母子保健法(1965年)、児童虐待の防止等に関する法律(2000年)、子どもの貧困対策の推進に関する法律(2013年)と比べて最も新しい。
選択肢ごとの確認
1965年制定。母性と乳幼児の健康の保持増進を目的とし、母子健康手帳の交付、妊産婦・乳幼児の健康診査、新生児訪問指導、低出生体重児の届出、養育医療などを定める。4つの中で最も古い。
2000年制定。虐待の定義(4類型)、発見者の通告義務、立入調査、親権の制限などを定める。その後、通告先の拡大や体罰の禁止など、複数回の改正を重ねている。
2013年制定。子どもの将来が生まれ育った環境によって左右されないよう、教育の支援、生活の支援、保護者の就労支援、経済的支援を進めることを定める。
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混同しやすいポイント
制定順は、社会がどの課題に、いつ気づいたかという流れとして覚えると定着しやすい。母子保健(1965)→児童虐待(2000)→子どもの貧困(2013)→医療的ケア児(2021)。母子の健康という基本から始まり、虐待、貧困、そして医療の進歩がもたらした新しい課題へと対象が広がっている。
理解を深める
医療的ケア児支援法の意義は、それまで自治体や学校の裁量に委ねられていた支援を、責務として位置づけた点にある。保育所や学校への看護師配置、研修を受けた教職員による喀痰吸引等の実施、医療的ケア児支援センターによる相談と情報提供が進められている。それでも、地域による差、看護師の確保の困難、家族(とくに母親)に集中する負担、きょうだいへの影響、災害時の電源確保といった課題は残る。看護師が関わる場面としては、退院支援における在宅移行の準備、訪問看護、保育所や学校での医療的ケア、家族へのレスパイトの案内がある。
間違えやすい考え方
制定年を問う型で、いずれも子どもに関わる法律である。社会的背景と結びつけて順序を持つ。
5分で振り返る
①母子保健法1965年、児童虐待防止法2000年、子どもの貧困対策推進法2013年、医療的ケア児支援法2021年。②医療的ケア児支援法は保育所・学校の受け入れ体制と家族の負担軽減が背景。③医療的ケア児支援センターの設置を進める。④責務として位置づけた点が意義。⑤課題は地域差・人材確保・家族の負担。
1分チェック
- 最も新しい法律はどれか。→ 医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律(2021年)。
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