セクシュアリティに関する用語と説明の組合せで正しいのはどれか。
公式正答:4
解説
セクシュアリティに関する用語と説明の組合せで正しいものを問う。ジェンダーアイデンティティと自身の性別の認識の組合せである。
この問題で問われていること
セクシュアリティを構成する複数の次元を、用語として区別できるか。
しくみから理解する
セクシュアリティは複数の次元から成る。生物学的な性(セックス)は、染色体、性腺、外性器などによる身体的な性別である。ジェンダーは、社会的・文化的に形成された性のあり方や役割を指す。ジェンダーアイデンティティ(性自認)は、自分の性別を自分でどう認識しているかである。性的指向は、恋愛や性愛の対象がどの性別に向かうかを指す。性表現は、服装や言葉づかいなど、外に向けてどう性を表すかである。これらは互いに独立しており、組み合わせは多様である。
選択肢ごとの確認
性的指向は性愛の対象がどこに向かうかであり、表現する性は性表現(ジェンダーエクスプレッション)である。用語が入れ替わっている。
セックスは生物学的な性であり、性愛の対象は性的指向である。これも入れ替えである。
ジェンダーは社会的・文化的な性であり、生殖に関わる身体的な性はセックスにあたる。
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混同しやすいポイント
4肢が用語と説明を組み替えて作られているため、5つの次元それぞれの定義を持っていないと判別できない。『身体=セックス』『社会文化=ジェンダー』『自認=ジェンダーアイデンティティ』『対象=性的指向』『表現=性表現』と一語で対応させる。これらが独立していることも重要で、性自認と性的指向を混同しないことは、当事者への配慮の基本になる。
理解を深める
医療の場でのセクシュアリティへの配慮は、具体的な実践として現れる。問診票の性別欄の設計、通称名の使用、本人が望む呼称の確認、同性パートナーの面会と意思決定への関与、病室と入浴の配慮、ホルモン療法や手術歴の把握である。トランスジェンダーの人が受診をためらう理由に、医療者の無理解や不用意な質問がある。必要のない詮索はせず、医療上必要な情報だけを、理由を説明したうえで尋ねる姿勢が求められる。性的指向・ジェンダーアイデンティティに関する情報は極めて機微な個人情報であり、本人の同意なく他者へ伝えること(アウティング)は重大な権利侵害になる。
間違えやすい考え方
組合せ問題で、用語と説明を入れ替えて誤肢を作っている。5つの次元の定義を一語ずつ持つ。
5分で振り返る
①セックス=生物学的・身体的な性。②ジェンダー=社会的文化的な性。③ジェンダーアイデンティティ=自分の性別の認識。④性的指向=性愛の対象がどの性に向かうか。⑤性表現=外に向けた表し方。⑥これらは互いに独立、性自認と性的指向を混同しない。⑦本人の同意なく他者へ伝えない(アウティングの禁止)。
1分チェック
- ジェンダーアイデンティティとは何か。→ 自身の性別の認識(性自認)。
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