左心房と左心室の間にある弁はどれか。
公式正答:2
解説
心臓の4つの弁の位置を問う問題。房室のあいだにあるのが房室弁で、左が僧帽弁、右が三尖弁。
この問題で問われていること
弁を「房室弁」と「動脈弁(半月弁)」の2群に分け、さらに左右で言い分けられるか。
しくみから理解する
心臓には血液の逆流を防ぐ弁が4つある。心房と心室のあいだにあるのが房室弁で、右が三尖弁(3枚の弁尖)、左が僧帽弁(2枚の弁尖で、司教の帽子に似ることからこの名がある。二尖弁ともいう)。心室と動脈のあいだにあるのが動脈弁(半月弁)で、右が肺動脈弁、左が大動脈弁。房室弁は腱索と乳頭筋につながれていて、心室が収縮したときに心房側へめくれ返らないよう引き止められている。動脈弁には腱索がなく、動脈側の圧が高くなると自然に閉じる。 【接地元】人体の構造と機能 第5版 心臓の構造、解剖学の講義録
選択肢ごとの確認
右心房と右心室のあいだの房室弁。弁尖が3枚あることからこの名がある。
左心房と左心室のあいだの房室弁。弁尖は2枚。
左心室と大動脈のあいだの半月弁。ここから冠状動脈が分枝する(大動脈弁のすぐ上のバルサルバ洞)。
右心室と肺動脈のあいだの半月弁。
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混同しやすいポイント
左右の取り違えが最も多い。「三尖弁は右、僧帽弁は左」を「さんかんは右(三→右)」のように自分の語呂で固定してしまうとよい。弁尖の数も、右3枚・左2枚と非対称であることをあわせて覚える。
理解を深める
聴診部位と結びつけると臨床につながる。大動脈弁領域は第2肋間胸骨右縁、肺動脈弁領域は第2肋間胸骨左縁、三尖弁領域は第4肋間胸骨左縁、僧帽弁領域は第5肋間鎖骨中線上(心尖部)。第113回午前 問34で「僧帽弁領域はどれか」が図で問われている。心音のI音は房室弁の閉鎖音、II音は動脈弁の閉鎖音である。僧帽弁狭窄症では左心房に負担がかかって心房細動を起こしやすく、そこにできた血栓が飛んで脳塞栓を起こす。
間違えやすい考え方
4つの弁を並べて位置を問う定番型。房室弁か動脈弁か、右か左かの2段階で機械的に絞れる。
5分で振り返る
房室弁:右=三尖弁(3枚)、左=僧帽弁(2枚)。腱索と乳頭筋で引き止められる。動脈弁(半月弁):右=肺動脈弁、左=大動脈弁。腱索はない。聴診部位は大動脈弁が第2肋間胸骨右縁、肺動脈弁が第2肋間胸骨左縁、三尖弁が第4肋間胸骨左縁、僧帽弁が第5肋間鎖骨中線(心尖部)。I音=房室弁の閉鎖、II音=動脈弁の閉鎖。
1分チェック
- 左心房と左心室のあいだの弁は何か
- 三尖弁はどこにあり弁尖は何枚か
- 腱索と乳頭筋につながっているのはどちらの弁群か
- 僧帽弁領域の聴診部位はどこか
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