看護過程で適切なのはどれか。
公式正答:4
解説
看護過程で適切なものを問う。評価可能な目標を設定することである。
この問題で問われていること
看護過程の構成と、目標が満たすべき条件を理解しているか。
しくみから理解する
看護過程は、アセスメント、看護診断(問題の明確化)、計画立案、実施、評価の5段階が循環する問題解決の過程である。このうち評価の段階では、設定した目標が達成できたかを判断する。したがって目標は、観察や測定によって達成の可否を確かめられる表現でなければならない。『安楽になる』では判断できないが、『疼痛スケールが3以下になる』『夜間に4時間以上まとまって眠れる』であれば評価できる。評価できない目標は、計画を見直す手がかりを与えない。
選択肢ごとの確認
看護問題の優先順位は、看護師が患者の状態と生活への影響から判断する。生命に直結するもの、患者が苦痛と感じているもの、他の問題の原因になっているものが上位になる。医師の指示は診療の補助に関わるものであり、看護問題の優先順位を決めるものではない。
5段階(アセスメント・看護診断・計画立案・実施・評価)である。アセスメントと計画を欠けば、根拠のないケアと評価の基準のない実施になる。
逆である。まだ起きていないが起こる可能性が高い問題(リスク型の看護診断)は、予防的な介入の対象として重要である。『感染リスク状態』『転倒転落リスク状態』『皮膚統合性障害リスク状態』などがこれにあたり、危険因子を挙げて予防計画を立てる。
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混同しやすいポイント
リスク型の看護診断を扱えるかが、看護の予防的な側面を理解しているかを示す。実在型(すでに起きている問題)は診断指標(徴候)を挙げ、リスク型はまだ徴候がないため危険因子を挙げる、という違いも押さえる。またヘルスプロモーション型(より健康になろうとする意欲に対する診断)もある。
理解を深める
看護計画は、看護診断ごとに、期待される成果(目標)と、それを達成するための介入(O-P観察計画、T-Pケア計画、E-P教育計画)で構成される。目標は短期と長期に分け、それぞれに評価日を設定する。評価では、達成できたか、部分的か、達成できなかったかを判定し、未達成なら原因を分析して計画を修正する。目標は患者と共有することが重要で、本人が納得していない目標は達成されにくい。記録はSOAP形式やフォーカスチャーティングなど施設の様式に従い、事実と解釈を区別して書く。
間違えやすい考え方
『適切なのはどれか』型で、誤肢が主体の取り違え、段階の欠落、予防の否定で構成されている。5段階と目標の条件を持っていれば全部落とせる。
5分で振り返る
①看護過程は5段階(アセスメント・看護診断・計画・実施・評価)。②目標は患者を主語に、測定できる表現で、期限をつけて。③看護問題の優先順位は看護師が判断する。④潜在する問題はリスク型看護診断として扱う。⑤リスク型は危険因子、実在型は診断指標を挙げる。⑥介入はO-P・T-P・E-Pで構成する。
1分チェック
- 看護目標はどう設定するか。→ 評価可能(測定・観察できる)な表現にする。
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