左前腕に持続点滴静脈内注射をしている患者の更衣で適切なのはどれか。
公式正答:3
解説
左前腕に持続点滴静脈内注射をしている患者の更衣で適切なものを問う。右袖から脱ぎ、左袖から着ることである。
この問題で問われていること
脱健着患の原則を、点滴側を患側として適用できるか。
しくみから理解する
更衣の原則は脱健着患、すなわち健側から脱ぎ、患側から着る、である。点滴をしている腕は、可動性が制限され、抜針や刺入部への負担のリスクがあるため患側として扱う。この患者は左前腕に点滴があるので、左が患側、右が健側になる。したがって脱ぐときは右袖から、着るときは左袖から行う。着る際は、点滴ボトルを先に袖へ通してから腕を通すと、ルートをねじらずに済む。ボトルは常に刺入部より高い位置に保つ。
選択肢ごとの確認
完全に逆である。患側から脱ぎ、健側から着ることになり、動かしにくい側に無理な動作を強いる。
脱ぐ順序が誤っている。脱ぐのは健側(右)からである。
着る順序が誤っている。着るのは患側(左)からである。
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混同しやすいポイント
4肢が2×2の総当たりで作られているため、脱ぐ順と着る順の両方を正しく判断しないと当たらない。『脱健着患』の4文字を、脱ぐ=健側、着る=患側と分解して覚える。麻痺、ギプス、創傷、点滴など、動かしにくい側はすべて患側として扱う点も押さえる。
理解を深める
この原則が成り立つ理由は、衣類の構造にある。脱ぐとき、健側を先に抜けば、残った袖にゆとりができて患側を無理なく抜ける。着るとき、患側を先に通せば、まだ衣類がゆるい状態で動かしにくい腕を入れられる。逆の順序では、最後に残った腕を狭い袖に通すことになり、関節に無理な力がかかる。点滴中の更衣では、実施前後に滴下速度と刺入部を確認し、ルートに引っ張りがないこと、接続部が外れていないことを確かめる。前開きの寝衣を選べば操作が容易になるため、点滴が長期にわたる場合は衣類そのものを工夫する。
間違えやすい考え方
順序を問う型で、4肢が総当たりになっている。原則を分解して2つの判断を確実にする。
5分で振り返る
①脱健着患=健側から脱ぎ、患側から着る。②点滴側・麻痺側・ギプス側は患側として扱う。③着る際はボトルを先に袖へ通してから腕を通す。④ボトルは刺入部より高く保つ。⑤前後で滴下と刺入部を確認。⑥前開きの寝衣が扱いやすい。
1分チェック
- 点滴側が左のとき、更衣の順序は。→ 右(健側)から脱ぎ、左(患側)から着る。
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