輸血用血液製剤に分類されるのはどれか。
公式正答:4
解説
輸血用血液製剤に分類されるものを問う。赤血球製剤である。
この問題で問われていること
血液製剤の分類(輸血用血液製剤と血漿分画製剤)を区別できるか。
しくみから理解する
血液製剤は大きく2つに分けられる。輸血用血液製剤は、献血された血液から血球や血漿を分離して作られるもので、赤血球製剤、血小板製剤、新鮮凍結血漿、全血製剤がある。血漿分画製剤は、多数の献血血漿を原料として特定の蛋白質を分離精製したもので、アルブミン製剤、免疫グロブリン製剤、血液凝固因子製剤がある。前者は血液そのものを補うもの、後者は特定の成分を精製した医薬品という位置づけになる。
選択肢ごとの確認
血漿分画製剤である。抗体を補充する目的で、無ガンマグロブリン血症、川崎病、重症感染症などに用いる。
血漿分画製剤である。血友病Aには第VIII因子、血友病Bには第IX因子を補充する。
血漿分画製剤である。低アルブミン血症による浮腫や腹水、循環血漿量の維持に用いる。血液から作られるが、精製された製剤であり輸血用血液製剤には分類されない。
もっと詳しく読む
混同しやすいポイント
『血液から作られる=輸血用血液製剤』ではない点が要点である。分類の境目は、血球や血漿をそのまま用いるか、特定の蛋白を分離精製するかである。実務上の違いも大きく、輸血用血液製剤は交差適合試験と患者確認が必要で、輸血副反応の監視が要る。血漿分画製剤は血液型に関係なく使える。
理解を深める
輸血の実施では、患者誤認による異型輸血が最も重大な事故になる。ABO不適合輸血では、輸血開始直後から血管内溶血が起こり、悪寒、発熱、腰背部痛、血色素尿、ショック、腎不全、DICへ至る。防止には、複数人での照合、ベッドサイドでの患者本人への氏名確認、製剤と交差適合試験結果の照合を徹底する。輸血開始後5分間はベッドサイドで観察し、15分後にも再度確認する。製剤の保管温度は異なり、赤血球製剤は2〜6℃、血小板製剤は20〜24℃で振盪保存、新鮮凍結血漿は-20℃以下である。血小板製剤を冷蔵すると機能が失われる。
間違えやすい考え方
分類を問う型で、誤肢がすべて血漿分画製剤である。分類の境目を一語(精製したか)で持つ。
5分で振り返る
①輸血用血液製剤=赤血球・血小板・新鮮凍結血漿・全血。②血漿分画製剤=アルブミン・免疫グロブリン・血液凝固因子。③輸血用は交差適合試験と患者確認が必要。④ABO不適合輸血は血管内溶血からショック・腎不全・DIC。⑤保管は赤血球2〜6℃、血小板20〜24℃振盪、FFP-20℃以下。⑥開始後5分と15分の観察。
1分チェック
- 輸血用血液製剤に含まれるのは何か。→ 赤血球製剤(他に血小板・新鮮凍結血漿・全血)。
この問題に対応する教材の確認中です。