地域包括ケアシステムの構成要素はどれか。
公式正答:4
解説
地域包括ケアシステムの構成要素を問う。住まいである。
この問題で問われていること
システムの5つの構成要素を正確に把握しているか。
しくみから理解する
地域包括ケアシステムは、高齢者が可能な限り住み慣れた地域で自分らしい暮らしを続けられるよう、住まい、医療、介護、予防、生活支援の5つを一体的に提供する仕組みである。おおむね30分以内に必要なサービスが提供される日常生活圏域(中学校区程度)を単位とする。5つのうち『住まい』が土台に置かれ、その上に医療と介護、そして予防と生活支援が乗るという構造で説明される。住まいが安定しなければ他の支援が成り立たない、という考え方が根底にある。
選択肢ごとの確認
通院や買い物のための移動手段は、地域での生活を支える重要な要素であり、実際に地域の課題として議論される。しかし地域包括ケアシステムの5つの構成要素としては挙げられていない。生活支援の一部として扱われる。
就労も生活を支える要素だが、5つの構成要素には含まれない。高齢者の社会参加や役割の維持という文脈では重要になる。
情報の共有と連携は仕組みを動かすうえで不可欠だが、構成要素として列挙されるものではない。
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混同しやすいポイント
5つを正確に挙げられるかが問われている。住まい・医療・介護・予防・生活支援。誤肢はいずれも『地域で暮らすために必要そうなもの』であり、常識では判断できない。列挙して覚えるしかない部分である。あわせて、本人と家族の選択と心構えが基盤にあること、日常生活圏域という単位、地域ケア会議、地域包括支援センターの役割を押さえる。
理解を深める
地域包括支援センターは、市町村が設置し(委託も可)、保健師(または経験のある看護師)、社会福祉士、主任介護支援専門員の3職種を配置する。業務は、総合相談支援、権利擁護(虐待対応、成年後見の活用)、包括的・継続的ケアマネジメント支援、介護予防ケアマネジメントである。地域ケア会議では、個別の事例の検討から地域の課題を抽出し、政策へつなげる。地域包括ケアシステムは当初、高齢者を対象に構想されたが、現在では、障害のある人、子ども、生活困窮者を含めた『地域共生社会』へと考え方が広がっている。看護師が関わる場面としては、退院支援における地域の資源との調整、訪問看護、地域ケア会議への参加、認知症初期集中支援チームへの参画がある。制度を知っていることが、その人の生活を支える選択肢の幅になる。
間違えやすい考え方
構成要素を問う型で、誤肢がいずれも地域生活に必要そうなものである。5つの列挙を持つ。
5分で振り返る
①構成要素は住まい・医療・介護・予防・生活支援の5つ。②『住まい』が土台。③単位はおおむね30分以内の日常生活圏域(中学校区程度)。④本人と家族の選択と心構えが基盤。⑤地域包括支援センターは保健師・社会福祉士・主任介護支援専門員の3職種。⑥地域ケア会議で個別事例から地域課題を抽出。⑦現在は地域共生社会へ拡張。
1分チェック
- 地域包括ケアシステムの5つの構成要素は。→ 住まい・医療・介護・予防・生活支援。
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