プライマリナーシングの説明で適切なのはどれか。
公式正答:3
解説
プライマリナーシングの説明で適切なものを問う。1人の看護師が1人の患者の入院から退院まで一貫して責任をもつことである。
この問題で問われていること
看護提供方式を、責任の所在と継続性で区別できるか。
しくみから理解する
プライマリナーシングは、1人の患者に1人の看護師(プライマリナース)が受け持ちとして割り当てられ、入院から退院までの看護に一貫して責任を持つ方式である。プライマリナースが看護計画を立案し、勤務していない時間帯はアソシエイトナースがその計画に沿ってケアを行う。責任の所在が明確で、継続性が高く、患者と看護師の関係が深まりやすい。一方で、看護師個人の能力に結果が左右されやすく、必要な人員も多くなる。
選択肢ごとの確認
業務を短時間で効率よく実施できるのは、機能別看護方式の特徴である。検温、与薬、清潔ケアといった業務ごとに担当を決めて分担するため、作業の効率は高い。ただし患者を全体として捉えにくく、責任の所在も分散する。
リーダーの調整力が目標達成に影響するのは、チームナーシングの特徴である。看護師をチームに分け、リーダーがメンバーの能力に応じて業務を配分し、チームとして患者を受け持つ。リーダーの力量が成果を左右する。
日替わりで受け持ちが変わるのは、患者受け持ち方式(1日単位の受け持ち)の説明であり、プライマリナーシングとは逆である。プライマリナーシングは、同じ看護師が継続して受け持つことで継続性を確保する方式である。
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混同しやすいポイント
4つの看護提供方式を、責任の単位と継続性で整理する。機能別=業務ごとに分担、効率は高いが患者を全体として見にくい。チームナーシング=チームで受け持ち、リーダーが調整。プライマリナーシング=1人が入院から退院まで一貫して責任を持つ。モジュール型=病棟を区分し小チームで継続的に受け持つ(チーム型とプライマリ型の折衷)。誤肢は、それぞれ別の方式の特徴を述べている。
理解を深める
実際の病棟では、単一の方式をそのまま用いることは少なく、モジュール型や、プライマリナーシングとチームナーシングを組み合わせた形が多い。方式の選択には、看護師の人数と経験、患者の重症度、平均在院日数、病棟の特性が関わる。平均在院日数が短くなった現在では、入院から退院まで同じ看護師が受け持つ意味合いも変化しており、外来や地域との継続性のほうが重要になる場面も増えている。看護提供方式は、誰が何に責任を持つかを決める仕組みであり、記録、申し送り、カンファレンス、多職種との連携の形とも結びつく。また、看護師の職務満足やバーンアウトにも影響する。責任が明確であることはやりがいにつながる一方、一人で抱え込む負担にもなりうるため、支え合う仕組みを併せて整えることが管理者の役割になる。
間違えやすい考え方
方式の説明を問う型で、誤肢がすべて別の方式の特徴である。責任の単位と継続性で切る。
5分で振り返る
①プライマリナーシング=1人の看護師が入院から退院まで一貫して責任を持つ。プライマリナースが計画し、不在時はアソシエイトナースが実施。②機能別=業務ごとの分担、効率は高いが全体を見にくい。③チームナーシング=チームで受け持ち、リーダーが調整。④モジュール型=病棟を区分した小チームによる継続受け持ち。⑤方式は責任の所在と継続性を決める仕組み。
1分チェック
- プライマリナーシングとは。→ 1人の看護師が入院から退院まで一貫して責任を持つ方式。
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