レム睡眠の特徴はどれか。
公式正答:2
解説
レム睡眠は「体は眠っているが脳は起きている」状態。眼だけが速く動き、骨格筋の緊張はほぼ消える。
この問題で問われていること
レム睡眠とノンレム睡眠の特徴を対比して言えるか。レムという語の意味(急速眼球運動)を知っているか。
しくみから理解する
レム(REM)は rapid eye movement の略で、閉じたまぶたの下で眼球が速く動くことからこの名がある。レム睡眠では、脳波は覚醒時に近い低振幅速波を示し、脳は活発に活動している。夢を見るのは主にこの時期である。一方、姿勢を保つ骨格筋の緊張は著しく低下し、体はほとんど動かない(これにより夢の内容を実際の行動に移さずに済む)。自律神経は不安定になり、心拍数や呼吸が変動する。ノンレム睡眠はこの逆で、脳波が高振幅徐波になり大脳皮質の活動が低下し、筋緊張はある程度保たれる。成長ホルモンが分泌されるのは深いノンレム睡眠時である。 【接地元】ガイトン生理学 第60章 脳の活動状態:睡眠、脳波、てんかん、人体の構造と機能 第5版
選択肢ごとの確認
逆。レム睡眠では抗重力筋の緊張が著しく低下する。「体は眠っている」といわれるゆえん。
レム=rapid eye movement。名称そのものが特徴を表している。
レム睡眠では体温調節の働きが一時的に低下し、発汗やふるえによる調節が働きにくくなる。放散が増えるわけではない。
レム睡眠では脳波は覚醒時に近く、大脳皮質は活発に活動している。活動が低下するのはノンレム睡眠。
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混同しやすいポイント
レムとノンレムの特徴を逆に覚えていると全部外す。「レム=脳は起きて体は眠る」「ノンレム=脳が眠る」の一文で対比を固定する。名称の意味(急速眼球運動があるかないか)が判断の起点になる。
理解を深める
睡眠は約90分の周期でノンレムとレムを繰り返し、一晩に4〜5回めぐる。入眠直後は深いノンレムが多く、明け方に近づくほどレムの割合が増えて1回あたりの時間も長くなる。だから朝方に夢を覚えていることが多い。加齢では深いノンレム睡眠が減り、中途覚醒と早朝覚醒が増える。第112回午前 問38はノンレム睡眠が睡眠周期の前半にみられることを問うており、本問と対になっている。レム睡眠時に筋緊張が消えないと、夢の内容どおりに動いてしまうレム睡眠行動障害となり、パーキンソン病やレビー小体型認知症の前駆症状のことがある。
間違えやすい考え方
2つの状態の特徴を入れ替えて誤肢を作る型。レムとノンレムは対で覚え、片方を思い出せばもう片方は逆と分かるようにしておく。
5分で振り返る
レム睡眠=急速眼球運動あり・脳波は覚醒に近い・大脳皮質は活発・夢を見る・骨格筋の緊張は著しく低下・自律神経は不安定。ノンレム睡眠=脳波は高振幅徐波・大脳皮質の活動低下・筋緊張はある程度保たれる・深いノンレムで成長ホルモン分泌。約90分周期で一晩に4〜5回繰り返し、前半はノンレムが深く、後半はレムが増える。加齢で深いノンレムが減る。
1分チェック
- レムとは何の略か
- レム睡眠時の骨格筋の緊張はどうなるか
- 夢を見るのは主にどちらか
- 成長ホルモンが出るのはどちらか
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