Maslow, A. H. マズロー, A. H. の基本的欲求の階層で、集団の一員でありたいという欲求はど れか。
公式正答:4
解説
マズローの欲求階層説で『集団の一員でありたい』という欲求がどの段階に当たるかを問う。所属と愛の欲求(社会的欲求)である。
この問題で問われていること
5段階それぞれの内容を、具体的な言葉づかいから判別できるか。設問文の『集団の一員でありたい』が所属を指すことを見抜けるかが要点。
しくみから理解する
マズローは人間の欲求を、生理的欲求→安全の欲求→所属と愛の欲求→承認(自尊)の欲求→自己実現の欲求の5段階で示し、低次の欲求が満たされると高次の欲求が現れると考えた。所属と愛の欲求は、家族・友人・職場など何らかの集団に受け入れられ、愛情のある関係を築きたいという欲求である。看護では、入院によって家族や職場から切り離された患者にこの欲求の充足が損なわれることを踏まえ、面会や患者会などの支援を考える。
選択肢ごとの確認
身の安全、経済的安定、健康の維持など、危険から守られたいという第2段階の欲求。集団への帰属とは異なる。
他者から認められ尊重されたい、自分に自信を持ちたいという第4段階の欲求。所属した集団の中で『評価されたい』段階であり、『一員でありたい』より一段上になる。
自分の可能性を最大限に発揮したいという最高次の欲求。他者との関係よりも自分自身の成長に向かう。
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混同しやすいポイント
所属と愛の欲求と承認の欲求は、どちらも他者が関わるため混同しやすい。『集団に入りたい』のが所属、『集団の中で認められたい』のが承認、と行動の向きで切り分ける。設問が『社会的欲求』という言い換えで出ることもある。
理解を深める
看護では、患者のニーズに優先順位をつける根拠としてこの階層が使われる。生命に直結する生理的欲求(呼吸・循環・栄養・排泄)が最優先で、次いで安全(転倒・誤薬の防止)となる。ただし実際の臨床では、終末期に自己実現の支援が生理的欲求より優先される場面もあり、階層は絶対的な順序ではなく判断の枠組みとして用いる。ヘンダーソンの14の基本的欲求、オレムのセルフケア理論と並べて理解しておくとよい。
間違えやすい考え方
5段階の名称は知っていても、設問文の口語表現(『一員でありたい』『認められたい』『自分らしく生きたい』)と段階の対応を練習していないと迷う。言い換えのパターンで覚える。
5分で振り返る
①生理的欲求(呼吸・食事・排泄・睡眠)。②安全の欲求。③所属と愛の欲求=集団に受け入れられたい。④承認の欲求=認められたい。⑤自己実現の欲求=可能性の発揮。
1分チェック
- 『集団の一員でありたい』はマズローのどの欲求か。→ 所属と愛の欲求(社会的欲求)。
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