歯ブラシを用いたブラッシングで歯周ポケットの清掃に適しているのはどれか。
公式正答:1
解説
歯周ポケットの清掃に適したブラッシング法を問う。バス法である。
この問題で問われていること
ブラッシング法ごとの毛先の当て方と、それによってどこが磨けるかを対応づけられるか。
しくみから理解する
バス法は、歯ブラシの毛先を歯と歯肉の境目に約45度の角度で当て、毛先を歯周ポケットの中へわずかに入れた状態で、小刻みに振動させる方法である。毛先がポケット内のプラークに届くため、歯周病の予防と歯周ポケットのケアに最も適する。歯周病は歯を支える組織の炎症であり、ポケット内のプラーク除去が管理の中心になるため、この方法が選択される。
選択肢ごとの確認
上下の歯を軽く咬み合わせ、歯面に対してブラシを直角に当てて大きく円を描くように動かす方法。手技が簡単で小児や手の巧緻性が低下した人に向くが、歯周ポケットには届かない。
毛先を歯肉側から歯冠方向へ回転させながら動かす方法。歯肉のマッサージ効果があるが、ポケット内の清掃には適さない。
ブラシを歯の面に対してほぼ垂直に当て、往復させながら短いストロークで磨く方法。歯冠部の清掃効率は高いが、当て方が歯肉溝へ向いていないためポケット内部の汚れは残る。
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混同しやすいポイント
バス法とスクラビング法はどちらも小刻みに動かすため紛らわしい。違いは毛先を当てる角度で、バス法は歯と歯肉の境目に45度、スクラビング法は歯面に90度である。『45度=ポケットに入る』と角度で覚える。
理解を深める
口腔ケアは、う蝕・歯周病の予防にとどまらず、誤嚥性肺炎の予防として重要な意味を持つ。口腔内細菌が唾液とともに気道へ流入することが肺炎の一因となるため、食前の口腔ケアが有効である。要介護高齢者では、義歯の管理(外して洗う、乾燥させない、就寝時は外す)、口腔乾燥への対応(保湿剤、含嗽)も必要になる。意識障害のある患者や経口摂取をしていない患者でも、唾液分泌が減って自浄作用が低下するため口腔ケアは欠かせない。誤嚥のリスクがある場合は側臥位または顔を横に向け、吸引の準備をして行う。
間違えやすい考え方
手技の名称を4つ並べる型で、それぞれの動かし方を知らないと選べない。角度と動かし方をセットにした一覧で覚えるのが確実。
5分で振り返る
①バス法=境目に45度、小刻み、歯周ポケット向き。②スクラビング法=歯面に直角、前後、歯面向き。③フォーンズ法=円を描く、小児や巧緻性低下者向き。④ローリング法=回転、歯肉マッサージ。⑤口腔ケアは誤嚥性肺炎の予防になる。
1分チェック
- 歯周ポケットの清掃に適した方法は何か。→ バス法(45度・小刻みに振動)。
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