生後6 か月の男児。保護者が児の尿の色が濃いことを心配して来院し、尿検査の ため採尿することになった。採尿に使用する用具(別冊No. 1)を別に示す。 この男児の採尿に使用する用具として適切なのはどれか。
公式正答:4
解説
生後6か月の男児の採尿に使用する用具を問う。正答は4で、採尿バッグ(小児用採尿パック)である。
この問題で問われていること
対象の年齢・排泄自立の状況に合った検体採取の方法を選べるか。
しくみから理解する
生後6か月の乳児は排尿を随意にコントロールできず、指示に応じて排尿することもできない。そのため、粘着部のついた採尿バッグを外陰部に貼付し、自然排尿を待って採取する方法をとる。男児では陰茎を袋の中に入れ、粘着部を皮膚に隙間なく密着させて貼る。貼付前に外陰部を清拭して乾燥させると、粘着が保たれて漏れにくい。長時間貼りっぱなしにすると皮膚を傷めるため、定期的に確認し、採取できたら速やかに外す。
選択肢ごとの確認
該当しない。指示に応じて排尿できる年齢の小児や成人が用いる採尿カップなど、この月齢では使用できない用具が並べられている。
該当しない。中間尿の採取や導尿に用いる用具は、この場面の第一選択にならない。
該当しない。
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混同しやすいポイント
採尿方法は年齢と目的で変わる。乳幼児で排泄が自立していなければ採尿バッグ、自分でできる年齢なら採尿カップで中間尿、細菌培養で確実な検体が必要な場合や採尿バッグで採れない場合は導尿やカテーテル採尿を検討する。目的(一般的な尿検査か細菌培養か)によって求められる無菌性が異なる点も押さえる。
理解を深める
採尿バッグの装着は皮膚トラブルを起こしやすい。乳児の皮膚は薄く角層が未熟なため、粘着部を無理に剥がすと表皮剝離(スキンテア)を起こす。剥がすときは皮膚を押さえながらゆっくり、必要なら微温湯や剥離剤を使う。また採取した尿は時間が経つと細菌が増殖し、pHが変化して成分が変わるため、速やかに提出する。尿の色が濃いという主訴からは、脱水、血尿、胆汁色素の混入(肝胆道疾患)、薬剤や食物による着色などが考えられ、尿検査の結果と全身状態を合わせて評価する。乳児では脱水の進行が速いため、哺乳量、尿の回数と量、大泉門、皮膚の緊張を確認する。
間違えやすい考え方
本問は公式別冊図版の識別を要する。図版なしで答えられると扱わず、公式別冊No.1の画像アセットと各選択肢の対応を復元・照合してから提供する。
5分で振り返る
①乳児は採尿バッグを外陰部に貼付、自然排尿を待つ。②貼付前に清拭し乾燥させる。③長時間の貼付は皮膚を傷める。④自立していれば採尿カップで中間尿。⑤培養目的や採取困難時はカテーテル採尿。⑥採取後は速やかに提出。
1分チェック
- 生後6か月の乳児の採尿には何を使うか。→ 採尿バッグ(外陰部に貼付)。
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