日本の人口動態統計における死亡率と計算式の組合せで正しいのはどれか。
公式正答:3
解説
人口動態統計における死亡率と計算式の組合せで正しいものを問う。乳児死亡率=乳児死亡数÷出生数×1,000である。
この問題で問われていること
各種死亡率の分母・分子・乗数を正確に区別できるか。
しくみから理解する
乳児死亡は生後1年未満の死亡をいい、乳児死亡率はその数を出生数で割って1,000を掛けたものである。分母には出生数だけを用い、死産の数は加えない。乳児死亡率は、その地域の衛生状態、母子保健の水準、社会経済状況を反映する指標として国際比較に用いられ、日本は世界で最も低い水準にある。
選択肢ごとの確認
2か所が誤り。周産期死亡は妊娠満22週以後の死産と早期新生児死亡(生後1週未満)を指し、満12週ではない。また分母は『出生数+妊娠満22週以後の死産数』であり、出生数のみではない。
分母が誤り。新生児死亡率も、乳児死亡率と同じく出生数だけを分母とする。新生児死亡は生後4週(28日)未満の死亡をいう。
分母が誤り。妊産婦死亡率の分母は出産数(出生数+死産数)である。なお乗数は10万で正しい。
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混同しやすいポイント
死亡率ごとに分母が違う点が最大の落とし穴である。出生数のみを分母とするのは乳児死亡率・新生児死亡率、出産数(出生数+死産数)を分母とするのは妊産婦死亡率・死産率、出生数+妊娠満22週以後の死産数を分母とするのは周産期死亡率、と3種類に整理する。乗数も1,000(乳児・新生児・周産期)と10万(妊産婦)で異なる。
理解を深める
定義の期間も併せて覚える。早期新生児死亡は生後1週未満、新生児死亡は生後4週未満、乳児死亡は生後1年未満、周産期死亡は妊娠満22週以後の死産と早期新生児死亡の合計である。死産は妊娠満12週以後の死児の出産をいい、自然死産と人工死産に分けられる。これらは母子保健の水準を示す代表的な指標で、日本ではいずれも国際的に低い水準にある。人口動態統計は、出生・死亡・死産・婚姻・離婚の5事象について、届出をもとに厚生労働省が集計する。
間違えやすい考え方
計算式を問う型で、分母・乗数・期間の3か所を組み替えて誤肢が作られている。1つの正しい式を確実に持ち、そこから他を照合する。
5分で振り返る
①乳児死亡率=乳児死亡数÷出生数×1,000(生後1年未満)。②新生児死亡率(生後4週未満)も同じく出生数を分母とする。③周産期死亡率=(満22週以後の死産+早期新生児死亡)÷(出生数+満22週以後の死産)×1,000。④妊産婦死亡率の分母は出産数、乗数は10万。⑤死産は満12週以後。
1分チェック
- 乳児死亡率の分母は何か。→ 出生数(死産数は含まない)。
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