看護職員の交代勤務で正しいのはどれか。
公式正答:4
解説
看護職員の交代勤務について正しいものを問う。2交代制における夜勤中の仮眠が推奨されている。
この問題で問われていること
交代勤務が健康へ与える影響と、それを緩和する方策を理解しているか。
しくみから理解する
2交代制の夜勤は1回の拘束時間が16時間前後に及ぶため、連続した覚醒による作業能率の低下と事故のリスクが高まる。仮眠をとることで眠気が軽減し、注意力と作業能率が回復することが知られており、夜勤中の仮眠の確保が推奨されている。日本看護協会の夜勤・交代制勤務に関するガイドラインでも、夜勤中に連続した仮眠時間を設けることが勤務編成の基準として示されている。仮眠を有効にするには、時間の確保だけでなく、仮眠できる場所の整備と、業務を交代して確実に休める体制が必要になる。
選択肢ごとの確認
逆である。夜間に働き日中に眠る生活は、体内時計と外界の明暗周期のずれを生じさせ、概日リズムを乱す。これが睡眠障害、消化器症状、月経異常などの原因になる。
交代勤務はうつ症状、不安、慢性疲労のリスクを高めることが知られている。生活リズムの乱れに加え、家族や社会との時間のずれによる孤立も影響する。
近年は2交代制を採用する施設が増え、3交代制より多くなっている。2交代制は勤務間隔を長くとれる利点がある一方、1回の勤務が長時間になるため、仮眠の確保が課題となる。
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混同しやすいポイント
『長時間勤務=悪い』『交代制=仕方がない』と単純化せず、どの制度にどんな利点と課題があるかで捉える。2交代制は勤務間インターバルを確保しやすいが1回が長い、3交代制は1回が短いが勤務間隔が短くなりやすい(とくに準夜勤から日勤への連続、いわゆる日勤深夜)。
理解を深める
夜勤・交代制勤務の負担を軽減する具体的な方策として、勤務間インターバルを11時間以上確保する、夜勤の連続回数を2連続までとする、夜勤後は必ず休日を設ける、正循環(日勤→準夜→深夜)のシフトを組む、仮眠環境を整える、といった基準が示されている。看護職の離職理由の上位に夜勤負担があり、勤務環境の改善は人材確保の観点からも重要である。労働安全衛生法に基づく健康診断では、深夜業に従事する労働者に対して6か月以内ごとに1回の健康診断が義務づけられている。
間違えやすい考え方
『正しいのはどれか』型で、誤肢が『影響がない』方向と、事実の逆で作られている。交代勤務が健康に影響することを知っていれば肢1・2は落とせる。
5分で振り返る
①夜勤は概日リズムを乱す。②メンタルヘルスへの影響は大きい。③現在は2交代制のほうが多い。④2交代制では夜勤中の仮眠が推奨。⑤勤務間インターバル11時間以上、夜勤は2連続まで。⑥深夜業従事者は6か月ごとの健康診断。
1分チェック
- 2交代制の夜勤で推奨されていることは何か。→ 夜勤中の仮眠の確保。
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