体液について正しいのはどれか。
公式正答:2
解説
体液は体重の約60%。そのうち細胞内液が2/3、細胞外液が1/3。細胞外液は間質液と血漿に分かれる。
この問題で問われていること
体液区分の割合と、どこがどの区分に属するかを正確に言えるか。数字と分類の両方が問われている。
しくみから理解する
成人の体液量は体重のおよそ60%(男性60%、女性55%、乳児70〜80%、高齢者50%程度)。この体液は細胞膜を境に2つに分かれる。細胞内液が全体液の約2/3(体重の約40%)、細胞外液が約1/3(体重の約20%)。細胞外液はさらに、細胞と細胞のあいだを満たす間質液(体重の約15%)と、血管内の血漿(体重の約5%)に分かれる。リンパは間質液が回収されたものなので細胞外液に属する。細胞内液の主な陽イオンはカリウム、細胞外液の主な陽イオンはナトリウムで、この差はナトリウムポンプが維持している。 【接地元】ガイトン生理学 体液区分、人体の構造と機能 第5版 体液
選択肢ごとの確認
血漿は血管内にある細胞外液。体重の約5%を占める。
細胞と細胞のあいだを満たす液体で、細胞外液の大部分(体重の約15%)を占める。
リンパは間質液が毛細リンパ管に回収されたもの。細胞外液に属する。
成人で約60%。30%は半分しかない。
逆。細胞内液が2/3、細胞外液が1/3で、細胞内液のほうが多い。
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混同しやすいポイント
「60%・2:1・15:5」の3つの数字を順に押さえる。体液は体重の60%、細胞内:細胞外=2:1、細胞外のうち間質液:血漿=3:1(体重比で15%:5%)。この階層を一度図にしておくと以後間違えない。
理解を深める
年齢による違いが臨床に効く。乳児は体液の割合が高く(体重の70〜80%)、しかも細胞外液の割合が大きい。細胞外液は失われやすいので、下痢や嘔吐で容易に脱水になる。逆に高齢者は体液が体重の50%程度まで減り、特に細胞内液が減っているため予備能が乏しい。輸液の種類も体液区分に対応していて、細胞外液補充液(生理食塩液・乳酸リンゲル液)は細胞外液にとどまり、5%ブドウ糖液は代謝されて自由水となり全体液に分布する。どこを補いたいかで選ぶ薬液が変わる。
間違えやすい考え方
区分と数値を1肢ずつ誤らせる型。「どこに属するか」と「どのくらいあるか」の2軸で作られている。
5分で振り返る
体液=体重の約60%(男性60・女性55・乳児70〜80・高齢者50%程度)。細胞内液2/3(体重の約40%)、細胞外液1/3(約20%)。細胞外液=間質液(約15%)+血漿(約5%)。リンパは間質液由来なので細胞外液。細胞内はカリウム、細胞外はナトリウムが主な陽イオン。乳児は細胞外液の割合が大きく脱水になりやすい。
1分チェック
- 体液は体重の何%か
- 細胞内液と細胞外液の比はどうか
- 細胞外液はどう分かれるか
- リンパはどちらに属するか
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