令和4 年(2022 年)の国民生活基礎調査で、男性の有訴者の症状で最も多いのは どれか。
公式正答:2
解説
国民生活基礎調査で、男性の有訴者の症状として最も多いものを問う。腰痛である。
この問題で問われていること
有訴者率の上位症状を、男女差を含めて把握しているか。
しくみから理解する
有訴者とは、病気やけがなどで自覚症状のある者をいう。国民生活基礎調査では人口千人あたりの有訴者率として集計される。男性では腰痛が最も多く、次いで肩こり、頻尿と続く。女性では肩こりと腰痛が上位を占め、順位が男性と入れ替わる。腰痛が男性で最多となる背景には、重量物の取り扱いを伴う職業への従事や、加齢に伴う椎間板・脊柱の変性がある。
選択肢ごとの確認
高齢男性では前立腺肥大症により増えるが、全体の順位では腰痛・肩こりより下位になる。
女性では最多だが、男性では腰痛に次ぐ。男女で順位が入れ替わる点が問われている。
上位には入るが最多ではない。加齢に伴う白内障や老視で増える症状である。
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混同しやすいポイント
男女で1位と2位が入れ替わるため、『男性の』という限定を読み落とすと肩こりを選んでしまう。また『有訴者率』と『通院者率』は別の指標で、通院者率では高血圧症が男女とも最多になる。この2つの混同が最も多い誤りである。
理解を深める
有訴者率・通院者率はいずれも国民生活基礎調査で把握され、年齢が上がるほど高くなる。通院者率の上位は高血圧症、脂質異常症、糖尿病、眼の病気などで、生活習慣病が中心となる。有訴者率が『自覚症状』を、通院者率が『実際に医療を受けている状態』を表すという違いを理解しておくと、受療行動の問題にも対応できる。国民生活基礎調査は世帯を対象とした標本調査であり、患者調査(医療施設を対象)とは調査客体が異なる点も押さえる。
間違えやすい考え方
統計の順位問題で、男女差が仕掛けになっている。『男性=腰痛、女性=肩こり』と対にして覚える。
5分で振り返る
①有訴者=自覚症状のある者。②男性1位は腰痛、2位は肩こり。③女性1位は肩こり、2位は腰痛。④通院者率の1位は男女とも高血圧症。⑤調査は国民生活基礎調査(世帯対象)。
1分チェック
- 男性の有訴者の症状で最も多いのは何か。→ 腰痛。
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