チーム医療で適切なのはどれか。
公式正答:2
解説
チーム医療で適切なものを問う。チームメンバー間で目標を共有することである。
この問題で問われていること
チーム医療の原則を、上下関係ではなく協働の観点から理解しているか。
しくみから理解する
チーム医療は、複数の専門職がそれぞれの専門性を発揮しながら、患者を中心に据えて協働する形をいう。その成立の要件は、患者の目標を共有していることである。目標が共有されていなければ、各職種が自分の専門領域だけを最適化し、患者から見て一貫性のない支援になる。目標共有のための具体的な仕組みがカンファレンスであり、そこで情報と役割を調整して支援の方向をそろえる。
選択肢ごとの確認
チーム医療は職種間の上下関係で決めるものではない。医学的判断は医師の責任領域だが、療養生活全体の目標は患者本人の意向を中心に、各職種の視点を持ち寄って設定する。
リーダーは固定せず、課題の性質に応じて最も適した職種が担う。栄養の課題なら管理栄養士、退院調整なら医療ソーシャルワーカーが中心になることもある。
チーム医療の要点は職種の多様性であって経験年数の均質性ではない。経験年数をそろえる必然性はなく、むしろ多様な専門性が組み合わさることに意義がある。
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混同しやすいポイント
『チーム=リーダーが引っ張る』という一般的なイメージが誤肢1・3を選ばせる。医療におけるチームは、指揮系統ではなく目標共有と役割分担で動くという点を押さえる。また『患者はチームの一員である』という視点も重要で、患者を支援の対象としてのみ捉えるのは適切ではない。
理解を深める
多職種連携を支える概念に、インタープロフェッショナル・ワーク(IPW)と、そのための教育であるインタープロフェッショナル・エデュケーション(IPE)がある。効果的な連携には、相互の役割理解、対等なコミュニケーション、情報の共有基盤が必要となる。実際の仕組みとしては、退院支援カンファレンス、地域ケア会議、サービス担当者会議などがある。看護師は患者の生活全体を24時間の視点で把握できる立場にあるため、各職種の情報をつなぐ調整役を担うことが多い。
間違えやすい考え方
『適切なのはどれか』型で、誤肢3つがいずれも『固定する』『優先される』『同等の者で』と、多様性や柔軟性を否定する方向に作られている。チーム医療の原則が共有と多様性であることを知っていれば全部落とせる。
5分で振り返る
①目標の共有がチーム医療の要件。②リーダーは課題に応じて変わる。③職種の多様性が価値であり経験年数をそろえる必要はない。④患者もチームの一員。⑤カンファレンスが目標共有の仕組み。
1分チェック
- チーム医療で最も基本となるのは何か。→ メンバー間で目標を共有すること。
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