摂食中枢が存在する部位はどれか。
公式正答:4
解説
食べるか食べないかを決めているのは視床下部。外側野が摂食中枢、腹内側核が満腹中枢という2つが対で働く。
この問題で問われていること
視床下部にどんな中枢が集まっているかを知っているか。体温・摂食・飲水・性行動・自律神経・下垂体の調節はすべて視床下部の担当。
しくみから理解する
視床下部外側核は摂食中枢として働き、ここを電気刺激した動物は激しく食物を探し求めるようになる。逆にこの領域を壊すと食欲を失い、重い栄養失調に至る。視床下部腹内側核は満腹中枢で、こちらを刺激すると摂食が止まり、壊すと過食から肥満になる。これらの中枢は、消化管からの神経信号、血中のグルコース濃度、脂肪組織から出るレプチン、胃から出るグレリンなどの情報を受け取って働く。 【接地元】ガイトン生理学 摂食とエネルギー貯蔵の調節(元PDF p.835前後)「視床下部外側核は摂食中枢として強力な役割を果たし、動物はこの中枢を電気刺激すると食物を強欲に探し求めるようになる」
選択肢ごとの確認
呼吸中枢・心臓血管中枢・嚥下中枢・嘔吐中枢がある。嚥下中枢があるので食事と無関係ではないが、食欲を決める中枢ではない。
随意運動の調節と姿勢・平衡の維持。摂食には関与しない。
視床下部の指令を受けてホルモンを出す内分泌器官であって、中枢ではない。視床下部と下垂体は上下関係にあり、命令する側が視床下部。
外側核が摂食中枢、腹内側核が満腹中枢。
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混同しやすいポイント
「食べる」から嚥下中枢のある延髄を選びがち。食欲(食べたいかどうか)と嚥下(飲み込む動作)は別の階層で、前者が視床下部、後者が延髄。
理解を深める
視床下部の中枢を一覧にすると出題範囲がほぼ覆える。体温調節中枢(前部が熱放散、後部が熱産生)、摂食中枢(外側核)、満腹中枢(腹内側核)、飲水中枢、性行動と概日リズム(視交叉上核)、そして下垂体前葉を支配する放出ホルモンと、下垂体後葉から出るバソプレシン・オキシトシンの産生。第112回午前 問12の体温調節、第115回午前 問76のバソプレシンも、すべて視床下部を軸にすればつながる。
間違えやすい考え方
行為(食べる)と欲求(食べたい)を混同させる型。設問の語が「摂食中枢」と中枢を明示している以上、調節の司令塔を答える。
5分で振り返る
視床下部=体温調節(前部が熱放散、後部が熱産生)・摂食中枢(外側核)・満腹中枢(腹内側核)・飲水中枢・概日リズム(視交叉上核)・下垂体の調節。下垂体は視床下部の指令で動く実行部隊。嚥下・嘔吐・呼吸・循環の中枢は延髄。満腹中枢を壊すと過食で肥満、摂食中枢を壊すと拒食で衰弱。
1分チェック
- 摂食中枢はどこにあるか
- 満腹中枢はどこか
- 視床下部にある中枢を4つ以上挙げられるか
- 嚥下中枢はどこか
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