脊髄神経で頸神経の対の数はどれか。
公式正答:3
解説
頸椎は7個なのに頸神経は8対。ここだけ骨と神経の数が合わない。
この問題で問われていること
脊髄神経31対の内訳を正確に言えるか。頸神経だけが椎骨の数と1つずれる理由まで押さえられているとなお良い。
しくみから理解する
脊髄神経は全部で31対あり、内訳は頸神経8対・胸神経12対・腰神経5対・仙骨神経5対・尾骨神経1対。頸椎は7個だが、第1頸神経は後頭骨と第1頸椎のあいだから出るため、以降が1つずつずれて第8頸神経は第7頸椎と第1胸椎のあいだから出る。ここで帳尻が合い、胸神経以下は「その椎骨の下」から出るという規則になる。 【接地元】人体の構造と機能 第5版 脊髄神経、解剖学の講義録(桂先生)
選択肢ごとの確認
1対なのは尾骨神経。
5対なのは腰神経と仙骨神経。
頸椎7個に対し頸神経は8対。
12対なのは胸神経。脳神経も12対なので、この数字は紛らわしい。
もっと詳しく読む
混同しやすいポイント
「頸椎7個だから頸神経も7対」と考えると外す。第1頸神経が後頭骨と第1頸椎の間から出る分だけ1つ多い、と理由ごと覚える。また12という数字は胸神経と脳神経の両方に出てくるので、どちらを聞かれているか設問を読む。
理解を深める
脊髄神経の数と支配領域は、神経叢の構成にそのまま効く。頸神経叢はC1〜C4(横隔神経はC3〜C5)、腕神経叢はC5〜T1、腰神経叢はL1〜L4、仙骨神経叢はL4〜S3。横隔神経がC3〜C5から出ることは「C3,4,5 keeps the diaphragm alive」として知られ、頸髄の高位損傷で自発呼吸が失われる境目になる。第4頸髄より上の損傷では人工呼吸器が必要になるという臨床判断が、この数字から出てくる。
間違えやすい考え方
数を問う設問では、他の部位の数を誤肢に並べる型が定番。31対の内訳(8・12・5・5・1)を一続きで言えるようにしておく。
5分で振り返る
脊髄神経31対=頸8・胸12・腰5・仙骨5・尾骨1。頸椎は7個だが第1頸神経が後頭骨と第1頸椎の間から出るため頸神経は8対になる。神経叢は頸神経叢C1〜C4、腕神経叢C5〜T1、腰神経叢L1〜L4、仙骨神経叢L4〜S3。横隔神経はC3〜C5で、ここより上の頸髄損傷では自発呼吸が失われる。
1分チェック
- 脊髄神経は全部で何対か
- 頸神経は何対か。頸椎の数と一致するか
- 胸神経・腰神経・仙骨神経・尾骨神経はそれぞれ何対か
- 横隔神経は何髄節から出るか
この問題に対応する教材の確認中です。