感覚性言語中枢はどれか。
公式正答:4
解説
言葉を理解するのがウェルニッケ野、言葉を話すのがブローカ野。名前と役割の対応を問う問題。
この問題で問われていること
言語中枢が2つあり、それぞれ感覚性(理解)と運動性(発話)に分かれていることを知っているか。
しくみから理解する
ウェルニッケ野は側頭葉上側頭回の後方、一次聴覚野のすぐ隣にあり、聞いた言葉や読んだ文字の意味を理解する。ブローカ野は前頭葉下前頭回の後方、一次運動野の口や舌を動かす領域のすぐ前にあり、話す言葉を組み立てて発音の運動指令に変える。両者は弓状束という線維束でつながっている。言語中枢は多くの人で左半球にあり(右利きのほぼ全員、左利きでも大半)、この側を優位半球という。 【接地元】ガイトン生理学 第58章 大脳皮質、脳の知的機能、学習と記憶
選択肢ごとの確認
後頭葉にある一次感覚野で、見たものの情報を受け取る。文字を読むときの入り口ではあるが、言語の理解そのものはウェルニッケ野が担う。
頭頂葉中心後回。触覚・痛覚・温度覚・深部感覚を受け取る。言語とは無関係。
前頭葉にある運動性言語中枢。障害されると、言葉は理解できるのに話せない・たどたどしくなる(運動性失語)。感覚性ではない。
側頭葉にある感覚性言語中枢。障害されると、流暢に話せるのに意味が通らず、他人の言葉も理解できない(感覚性失語)。
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混同しやすいポイント
2つの人名を取り違えるのがこの問題のすべて。位置と障害像をセットにすると崩れない。ブローカ=前頭葉=運動=話せない(本人は伝わらないことを自覚して苦しむ)。ウェルニッケ=側頭葉=感覚=理解できない(本人は自覚が乏しく、流暢だが意味不明に話す)。
理解を深める
看護の場面での対応が変わるので、区別は実務に直結する。運動性失語(ブローカ)の患者は理解はできるので、はい・いいえで答えられる閉じた質問や、絵カード・筆談が有効。第113回午後 問33で「ブローカ失語のある患者とのコミュニケーション」が問われている。一方、感覚性失語(ウェルニッケ)では言葉での説明が届きにくいので、身振りや実物を見せる方法をとる。両者をつなぐ弓状束が切れると、理解も発話もできるのに復唱だけができない伝導失語になる。
間違えやすい考え方
人名を対で覚えていないと必ず外す型。国試では人名がついた用語(キューブラー・ロス、マズロー、エリクソン、ピアジェ、フィンクなど)が繰り返し出るので、人名と内容を1対1で結んでおく。
5分で振り返る
ウェルニッケ野=側頭葉上側頭回後方=感覚性言語中枢=言葉の理解。障害で流暢だが意味不明に話し、理解もできない(感覚性失語)。ブローカ野=前頭葉下前頭回後方=運動性言語中枢=発話。障害で理解はできるが話せない(運動性失語)。両者は弓状束で結ばれ、ここが切れると復唱だけができない伝導失語。言語中枢は多くの人で左半球(優位半球)。
1分チェック
- 感覚性言語中枢の名前と場所はどこか
- 運動性言語中枢の名前と場所はどこか
- 感覚性失語ではどんな話し方になるか
- 言語中枢は左右どちらの半球にあることが多いか
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