gout 痛風の診断に用いる血液検査データはどれか。
公式正答:1
解説
痛風の診断に用いる血液検査データを問う。尿酸である。
この問題で問われていること
疾患と検査項目の一対一対応を持っているか。
しくみから理解する
痛風は、血中尿酸値の上昇(高尿酸血症)が持続することで、尿酸ナトリウムの結晶が関節内に析出し、それを白血球が貪食する過程で急性の炎症を起こす疾患である。尿酸は核酸を構成するプリン体の最終代謝産物で、ヒトでは尿酸酸化酵素を欠くため尿酸のまま尿中へ排泄される。血清尿酸値が7.0mg/dLを超えると高尿酸血症と定義され、これは尿酸の血中溶解度の上限に基づく値である。発作は第1中足趾節関節に好発し、夜間に突然の激痛で発症することが多い。
選択肢ごとの確認
BUN。タンパク質代謝の最終産物で腎機能や脱水の指標となる。名称に『尿』が付くため尿酸と紛らわしいが、まったく別の物質である。
ヘモグロビンの分解産物で、肝機能障害や胆道閉塞、溶血の指標。黄疸の程度を反映する。
HbA1c。過去1〜2か月の平均血糖値を反映する糖尿病の指標である。
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混同しやすいポイント
『尿酸』と『尿素窒素』の取り違えが最も多い。尿酸=プリン体の代謝産物・痛風、尿素窒素=タンパク質の代謝産物・腎機能、と由来物質から区別する。また高尿酸血症は無症状のことが多く、痛風発作を起こして初めて発見されることも多い。
理解を深める
生活指導が問われやすい。プリン体を多く含む食品(レバーなどの内臓、干物、白子、ビール)の摂取を控える。アルコールは種類を問わず尿酸の産生を促し排泄を抑えるため制限する。十分な水分摂取で尿量を確保し尿酸の排泄を促す。肥満の是正も有効である。急性発作中に尿酸降下薬を開始または増減すると、尿酸値の急変が発作を悪化させるため、発作が治まってから開始する。発作時にはNSAIDsやコルヒチン、副腎皮質ステロイドを用いる。高尿酸血症は尿路結石や腎障害の原因にもなる。
間違えやすい考え方
検査値の名称が似ている肢を並べる型。名前の一部(『尿』)に引っ張られると誤る。何が代謝されてできる物質かで整理する。
5分で振り返る
①尿酸=プリン体の最終代謝産物。②7.0mg/dL超で高尿酸血症。③第1中足趾節関節に好発。④尿素窒素はタンパク代謝・腎機能の指標。⑤発作中に尿酸降下薬を開始しない。⑥アルコールは種類を問わず制限。
1分チェック
- 痛風の診断に用いる検査値は何か。→ 尿酸。
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