患者との面接技法で閉じた質問〈closed question〉はどれか。
公式正答:2
解説
面接技法で閉じた質問に当たるものを問う。「背中の痛みはないですか」である。
この問題で問われていること
開かれた質問と閉じた質問を、回答の形式から判別できるか。
しくみから理解する
閉じた質問(closed question)は、「はい」「いいえ」または短い語で答えられる形式の質問をいう。回答の範囲が限定されるため、情報を素早く正確に確認したいとき、症状の有無を絞り込みたいとき、患者が話す体力や気力に乏しいときに適する。一方、開かれた質問(open question)は「どのように」「何を」で始まり、患者が自分の言葉で自由に語れる形式で、患者の考えや感情を引き出したいときに用いる。「背中の痛みはないですか」は痛みの有無を尋ねており、はい/いいえで答えられるため閉じた質問である。
選択肢ごとの確認
『いかがですか』は状態を自由に語ってもらう形式で、開かれた質問にあたる。
『どのような』で始まり、内容を自由に述べてもらう典型的な開かれた質問である。
『何と』で始まり、内容を語ってもらう形式であり開かれた質問である。
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混同しやすいポイント
『質問が具体的か抽象的か』ではなく『回答が限定されるか自由か』で判定する点が要点。また閉じた質問は情報収集としては効率的だが、これを続けると尋問のようになり、患者が受け身になってしまう。逆に開かれた質問だけでは、話すことが負担な患者や認知機能が低下した患者には答えにくい。両者を場面に応じて使い分ける。
理解を深める
面接技法にはこのほか、患者の言葉をそのまま返す反復、感情を言葉にして返す明確化、話を要約して確認する要約、沈黙を待つことなどがある。話を促す技法として相槌やうなずきもある。避けるべき応答としては、安易な保証(「大丈夫ですよ」)、話題の転換、評価・批判、なぜと問い詰める形の質問がある。看護面接では、まず開かれた質問で患者の語りを引き出し、必要に応じて閉じた質問で具体化するという流れ(漏斗型)が基本になる。
間違えやすい考え方
選択肢がすべて実際に使われる自然な問いかけなので、形式の定義を持っていないと選べない。文末が『〜ですか』でも、答えが自由かどうかで分かれる点に注意する。
5分で振り返る
①閉じた質問=回答が限定される(有無・数値の確認に有効)。②開かれた質問=自由に語れる(考えや感情を引き出す)。③『どのような』『何を』は開かれた質問。④漏斗型(開かれた→閉じた)が基本。⑤安易な保証や話題転換は避ける。
1分チェック
- 閉じた質問とは何か。→ はい/いいえで答えられる質問。
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