看護過程における情報の分析はどれか。
公式正答:1
解説
看護過程における情報の『分析』に当たるものを問う。易感染状態である。
この問題で問われていること
情報(データ)と、それを解釈・統合して導いた判断とを区別できるか。
しくみから理解する
看護過程はアセスメント(情報収集と分析)、看護診断(問題の明確化)、計画立案、実施、評価の段階からなる。このうち情報収集で得られるのは、観察された事実や測定値そのものである。分析とは、それらの情報の意味を考え、複数の情報を関連づけて患者に何が起きているかを判断する過程をいう。『易感染状態』は、白血球数の低下、栄養状態、治療内容などの複数の情報から導かれた解釈であり、そのまま観察できるものではない。したがって分析の結果である。
選択肢ごとの確認
患者の訴えとして得られる主観的情報(Sデータ)。数値評価スケールで表しても、それは収集された情報であって解釈ではない。
患者が訴える主観的情報。苦しさそのものは情報であり、そこから『換気障害がある』と判断すれば分析になる。
検査で得られる客観的情報(Oデータ)。数値そのものは情報であり、『基準値より低く感染しやすい状態にある』と意味づけて初めて分析となる。
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混同しやすいポイント
誤肢3つはいずれも実際に収集する重要な情報であり、『看護に必要か』という基準では区別できない。判定の軸は『そのまま観察・測定できるか(情報)/複数の情報から意味を導いたか(分析)』である。SデータとOデータはどちらも情報の側に属する点も押さえる。
理解を深める
分析の結果は看護診断へとつながる。NANDA-Iの看護診断では、診断名に加えて関連因子(原因)と診断指標(徴候)を明示する形をとる。『感染リスク状態』のようなリスク型診断では、まだ問題が起きていないため診断指標ではなく危険因子を挙げる。看護診断と医学診断の違いも頻出で、医学診断が疾患を特定するのに対し、看護診断は疾患に対する人間の反応(生活上の支障)を捉える。同じ肺炎でも、看護診断は『非効果的気道浄化』『活動耐性低下』などその人の反応として表現される。
間違えやすい考え方
『分析はどれか』という問いに、情報を3つ並べる型。看護過程の段階を言葉としては知っていても、具体的な項目がどの段階に属するかを訓練していないと迷う。
5分で振り返る
①情報=観察・測定できるもの(S/Oデータ)。②分析=情報を関連づけた解釈。③易感染状態は複数情報からの判断。④分析の結果が看護診断につながる。⑤看護診断は疾患ではなく人間の反応を表す。
1分チェック
- 看護過程の『分析』とは何か。→ 情報を関連づけて意味を導いた判断(例:易感染状態)。
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