呼吸のパターンを図に示す。 Cheyne-Stokes〈チェーン-ストークス〉呼吸はどれか。
公式正答:3
解説
呼吸パターンの図から、チェーン-ストークス呼吸を選ぶ。正答は3である。
この問題で問われていること
異常呼吸のパターンを、波形の特徴として区別できるか。
しくみから理解する
チェーン-ストークス呼吸は、無呼吸の時期と、しだいに深く速くなりその後しだいに浅く遅くなる呼吸の時期とが、周期的に繰り返される呼吸である。振幅が紡錘形に大きくなって小さくなり、そこへ無呼吸が挟まる形が波形の特徴になる。機序は、呼吸中枢のCO2に対する感受性の変化と、肺から中枢への循環時間の延長にある。心不全で心拍出量が低下すると、血液ガスの変化が呼吸中枢へ伝わるまでに時間がかかり、制御が行き過ぎては戻るという振動を起こす。重症心不全、脳血管障害、尿毒症、また終末期に出現する。
選択肢ごとの確認
該当しない波形。設問は周期的な漸増漸減と無呼吸の組合せを示す図を選ばせている。
該当しない波形。ビオー呼吸(不規則な深さの呼吸と無呼吸が突然入れ替わる)やクスマウル呼吸(深く大きい規則的な呼吸)など、他の異常呼吸の波形が並べられている。
該当しない波形。頻呼吸・徐呼吸など、深さが一定で回数のみが変わる波形は周期性を示さない。
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混同しやすいポイント
ビオー呼吸との区別が最大の要点。チェーン-ストークスは『なだらかに増えて減る』周期性があるのに対し、ビオー呼吸は深さが不規則なまま突然無呼吸になる。ビオーは橋の障害や髄膜炎でみられる。またクスマウル呼吸は糖尿病ケトアシドーシスでの代償性過換気で、深く大きい呼吸が規則的に続き、無呼吸を伴わない。
理解を深める
呼吸の異常は、回数(頻呼吸・徐呼吸)、深さ(過呼吸・低呼吸)、リズム(チェーン-ストークス・ビオー・クスマウル)の3軸で整理すると混乱しない。成人の正常呼吸数は12〜20回/分、1回換気量は約500mLである。チェーン-ストークス呼吸が終末期に現れた場合、家族は苦しそうに見えて動揺することが多い。本人が苦痛を感じているとは限らないこと、自然な経過であることを説明し、体位の工夫や口腔内の保湿など安楽を保つケアを行う。
間違えやすい考え方
図を選ぶ形式で、波形の名称と形を対応づけていないと解けない。3つの周期性異常呼吸(チェーン-ストークス・ビオー・クスマウル)の形を言葉で描写できるようにしておく。
5分で振り返る
①チェーン-ストークス=漸増漸減+無呼吸の周期。心不全・脳血管障害・終末期。②ビオー=不規則な深さ+突然の無呼吸。橋の障害・髄膜炎。③クスマウル=深く大きい規則的呼吸。糖尿病ケトアシドーシス。④正常呼吸数は12〜20回/分。
1分チェック
- チェーン-ストークス呼吸の特徴は何か。→ 漸増漸減する呼吸と無呼吸の周期的な繰り返し。
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