徒手筋力テスト〈MMT〉において筋力が一番強い段階はどれか。
公式正答:3
解説
徒手筋力テスト(MMT)で筋力が最も強い段階を問う。5である。
この問題で問われていること
評価スケールの段階数と、その両端の意味を正確に覚えているか。
しくみから理解する
徒手筋力テスト(MMT)は、筋の収縮力を0から5の6段階で評価する方法である。5(Normal)は強い抵抗を加えても重力に抗して全可動域を動かせる状態、4(Good)はいくらか抵抗に抗して動かせる状態、3(Fair)は重力に抗して全可動域を動かせるが抵抗には抗せない状態、2(Poor)は重力を除けば全可動域を動かせる状態、1(Trace)は筋収縮は触知できるが関節は動かない状態、0(Zero)は筋収縮がまったくない状態である。3が重力に抗せるかどうかの境目であり、日常生活動作の可否を考えるうえで重要な区切りになる。
選択肢ごとの確認
筋収縮を触知できるだけで関節運動が起こらない段階で、0の次に弱い。
5に次ぐ段階だが最強ではない。抵抗に対してやや弱い状態を指す。
MMTに6という段階は存在しない。0〜5の6段階であることと、最大値が5であることを混同させる肢である。
MMTに存在しない値。10段階評価と誤って覚えていると選んでしまう。
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混同しやすいポイント
『6段階だから最大は6』という取り違えが仕掛けである。0から始まるので段階の数は6でも最大値は5になる。同様の構造は他のスケールにもあり、ブルンストロームステージは1〜6の6段階で最大が6、Japan Coma Scale(JCS)は数値が大きいほど重度、Glasgow Coma Scale(GCS)は3〜15で小さいほど重度、と規則が異なるため個別に覚える。
理解を深める
MMTは関節ごと、筋群ごとに評価する。実施時には代償運動(他の筋を使って見かけ上動かすこと)に注意し、正しい肢位で行う必要がある。左右差の比較も重要な情報になる。臨床では、MMT3以上あれば重力に抗して動かせるため自動運動による訓練が可能で、2以下では重力を除いた肢位での訓練や介助運動を選ぶ、といった判断に用いる。廃用症候群の予防では、安静臥床により筋力が1週間で10〜15%低下するとされ、早期離床と関節可動域訓練の根拠になっている。
間違えやすい考え方
数値だけが並ぶ選択肢で、存在しない値(6・10)を混ぜている。段階の数と最大値を区別していないと外す。
5分で振り返る
①MMTは0〜5の6段階、最大は5。②5=強い抵抗に抗して全可動域。③3=重力に抗して全可動域(抵抗には抗せない)。④2=重力を除けば動かせる。⑤1=収縮を触知のみ。⑥0=収縮なし。⑦3が重力に抗せるかの境目。
1分チェック
- MMTで最も強い段階はいくつか。→ 5。
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