ABO 式血液型におけるオモテ検査とウラ検査の結果を表に示す。 オモテ検査 ウラ検査 血液型 (患者血球使用) (患者血清使用) 抗A 血清 抗B 血清 A 型血球 B 型血球 + - - + ① - + + - ② - - + + ③ + + - - ④ 表の+は凝集あり、-は凝集なしを示す。 血液型判定の結果がAB 型となるのはどれか。
公式正答:4
解説
第111回午後 問28と同じ表で、問われる血液型だけがAB型に変わっている。AB型は抗原を両方もち、抗体をどちらももたない。
この問題で問われていること
同じ表からAB型を読み取れるか。O型と正反対のパターンになることを理解しているか。
しくみから理解する
AB型の赤血球にはA抗原とB抗原の両方があるので、抗A血清・抗B血清のどちらとも凝集する(オモテ検査は両方+)。一方、血清には抗A抗体も抗B抗体もないので、A型血球ともB型血球とも凝集しない(ウラ検査は両方−)。表の④(++−−)がこれにあたる。O型(−−++)とちょうど鏡像の関係になる。 【接地元】人体の構造と機能 第5版 血液型、OpenStax medical_surgical_nursing
選択肢ごとの確認
A抗原あり・抗B抗体あり。A型。
B抗原あり・抗A抗体あり。B型。
抗原なし・抗体両方あり。O型。第111回午後 問28の正答がこれ。
A抗原とB抗原の両方をもち、抗体はどちらももたない。AB型。
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混同しやすいポイント
O型とAB型を取り違えるのがこの問題の唯一の落とし穴。「抗原が多いほうが抗体は少ない」という反比例の関係を押さえる。AB型は抗原2つ・抗体0、O型は抗原0・抗体2つ。
理解を深める
輸血の適合を考えるときも同じ論理を使う。赤血球輸血では、受血者の抗体が輸血された赤血球の抗原と反応しないことが条件になる。この整理はABO式だけの概略であり、実際の輸血ではRhD、不規則抗体、交差適合試験、製剤種別、緊急度を確認する。O型赤血球やAB型血漿も全員に無条件で使える「万能」製剤ではなく、緊急時の選択は輸血部門の手順に従う。原則は同型・適合製剤を用いる。
間違えやすい考え方
同じ表を使い、問う血液型だけを変えて出題する型。実際に第111回午後と第115回午後で同じ形式が出ている。表の4パターンを丸ごと覚えておけば両方に対応できる。
5分で振り返る
A型=オモテ(+−)ウラ(−+)。B型=オモテ(−+)ウラ(+−)。O型=オモテ(−−)ウラ(++)。AB型=オモテ(++)ウラ(−−)。抗原が多いほど抗体は少ない。ABO式だけの概略では赤血球と血漿で適合関係が異なる。実際はRhD、不規則抗体、交差適合、製剤種別も確認し、「万能」と無条件に扱わず原則として同型・適合製剤を用いる。
1分チェック
- AB型のオモテ検査とウラ検査の結果はどうなるか
- O型とAB型はどう対照的か
- 赤血球輸血の万能供血者はどの型か
- 血漿製剤ではどの型が万能か
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