看護目標を設定する際に留意する点はどれか。
公式正答:3
解説
看護目標を設定する際に留意する点を問う。成果を測定できる表現とすることである。
この問題で問われていること
看護計画における目標が満たすべき条件を理解しているか。
しくみから理解する
看護目標は、看護介入の結果として患者にどのような状態が生じるかを記述したものである。評価の段階で達成できたかを判断するため、観察や測定によって確かめられる表現でなければならない。『安楽になる』では判断できないが、『疼痛スケールが3以下になる』『夜間に4時間以上まとまって眠れる』であれば測定できる。目標設定の条件は一般にSMART(具体的、測定可能、達成可能、患者に関連、期限つき)として整理される。
選択肢ごとの確認
主語は患者である。『体位変換を行う』は看護師の行動であり、これは看護計画の介入(ケア内容)にあたる。目標は『褥瘡が新たに発生しない』のように患者の状態で書く。
期限がなければ評価の時期が定まらず、計画の見直しができない。短期目標と長期目標を設定し、それぞれに評価日を定める。
達成可能であることが条件である。実現不可能な目標は患者に無力感を与え、計画としても機能しない。希望が現状では困難な場合は、その希望に向かう段階的な小目標に分ける。
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混同しやすいポイント
『目標』と『介入』の主語の違いが最大の要点である。目標=患者がどうなるか、介入=看護師が何をするか。誤肢1はこの取り違えを問うている。また患者の希望を尊重することと、目標を実現可能にすることは矛盾しない。希望を段階に分けることで両立させる。
理解を深める
看護計画は、看護診断(問題)、目標(期待される成果)、介入(O-P観察計画、T-Pケア計画、E-P教育計画)で構成される。目標は短期目標(数日〜1週間程度)と長期目標(退院時など)に分けて設定し、評価日に達成度を判定して、達成なら終了、未達成なら原因を分析して計画を修正する。目標設定は患者と共有することが重要で、本人が納得していない目標は達成されにくい。可能な限り患者と一緒に立て、本人の言葉を反映させることがアドヒアランスにもつながる。
間違えやすい考え方
『留意する点はどれか』型で、誤肢が主語の取り違え、期限の否定、実現可能性の否定で作られている。目標の条件を4つ程度持っていれば全部落とせる。
5分で振り返る
①主語は患者(看護師の行動は介入)。②測定・観察できる表現にする。③期限を設けて評価日を決める。④達成可能な水準にする。⑤短期目標と長期目標に分ける。⑥患者と共有して設定する。
1分チェック
- 看護目標はどう書くか。→ 患者を主語に、測定できる表現で、期限をつけて。
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