漸進的筋弛緩法の目的はどれか。
公式正答:1
解説
漸進的筋弛緩法の目的を問う。緊張の緩和である。
この問題で問われていること
リラクセーション技法の目的と方法を理解しているか。
しくみから理解する
漸進的筋弛緩法(ジェイコブソン法)は、身体の各部位の筋を意図的に緊張させ、その後に一気に力を抜くことを順に繰り返す方法である。緊張と弛緩の対比によって、力が抜けた状態の感覚を自覚できるようにする。骨格筋の緊張が下がると、副交感神経の活動が相対的に高まり、心拍数と血圧の低下、呼吸の安定が生じる。心身の緊張は相互に影響するため、筋の弛緩を通じて精神的な緊張も和らぐ。不安、不眠、疼痛の緩和を目的に用いられる。
選択肢ごとの確認
褥瘡予防は体圧分散、ずれの防止、スキンケア、栄養管理によって行う。筋弛緩法は圧迫を軽減する方法ではない。
麻痺の回復には、運動療法、課題指向型訓練、装具の使用などのリハビリテーションを行う。筋弛緩法は麻痺そのものを改善する方法ではない。
全身麻酔は麻酔薬によって行うもので、リラクセーション技法とは目的も方法も異なる。
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混同しやすいポイント
リラクセーション技法には、漸進的筋弛緩法のほか、自律訓練法、呼吸法(腹式呼吸)、イメージ療法、マインドフルネスなどがある。いずれも自律神経のバランスを整えることを通じて緊張を緩和する点で共通する。方法の名前と手順を対応させて覚える。
理解を深める
リラクセーション技法は、がん患者の不安と疼痛、周術期の不安、慢性疼痛、不眠、分娩時の産痛緩和など幅広く用いられる。薬物に頼らずに患者自身が実施できる点が利点で、いったん習得すれば必要なときに自分で使える。指導する際は、静かな環境を整え、楽な姿勢をとり、無理のない範囲で行うこと、痛みのある部位は強く緊張させないことを伝える。効果には個人差があり、集中できない状態や重度の不安がある場合はかえって負担になることもあるため、本人の反応をみながら進める。看護師自身のストレス対処法としても有用である。
間違えやすい考え方
目的を問う単純な型だが、誤肢に別領域のケア目的を並べている。技法の名前から手順と目的を思い出せるようにしておく。
5分で振り返る
①筋を緊張させてから一気に脱力し、弛緩の感覚を自覚する。②副交感神経が優位になり心拍・血圧が下がる。③目的は不安・不眠・疼痛の緩和。④ほかに自律訓練法・呼吸法・イメージ療法。⑤患者自身が習得して使える点が利点。
1分チェック
- 漸進的筋弛緩法の目的は何か。→ 緊張の緩和(リラクセーション)。
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