口腔での体温測定が適しているのはどれか。
公式正答:1
解説
口腔での体温測定が適しているものを問う。基礎体温である。
この問題で問われていること
測定部位ごとの特徴と適応・禁忌を理解しているか。
しくみから理解する
基礎体温は、身体が最も安静な状態、すなわち十分な睡眠の後、起床前に活動せずに測定する体温である。わずかな変動(排卵前後の0.3〜0.5℃程度の差)を捉える必要があるため、外気の影響を受けにくく再現性の高い測定が求められる。口腔(舌下)は外気の影響を受けにくく、腋窩より高温相と低温相の差を安定して捉えられるため、基礎体温の測定に用いられる。測定は毎朝同じ時刻に、床の中で身体を起こす前に行う。
選択肢ごとの確認
乳児は指示に従って口を閉じて舌下に体温計を保持することができず、噛んで破損させる危険もある。腋窩または直腸で測定する。
手術中は挿管や体位、術野の関係で口腔での測定は困難である。深部体温を連続的に把握する必要があるため、食道、膀胱、直腸、鼓膜などで測定する。
口を閉じて保持できず、誤って噛む、あるいは体温計が口腔内に残る危険がある。腋窩や直腸、鼓膜で測定する。
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混同しやすいポイント
口腔測定の禁忌は『口を閉じて保持できない人』と覚えると、乳幼児、意識障害、けいれん、口腔内の手術後、経口挿管中などがまとめて導ける。また測定値は一般に直腸>口腔>腋窩の順に高く、腋窩は口腔よりおよそ0.2〜0.5℃低い。この差を知らないと、部位の違う測定値を比較して誤った評価をしてしまう。
理解を深める
基礎体温は、排卵の有無と時期の推定、月経周期の把握、不妊の評価に用いられる。排卵後に黄体から分泌されるプロゲステロンが体温中枢に作用して体温を上げるため、月経周期は低温相と高温相の二相性を示す。高温相が続かない、二相性にならない場合は排卵障害や黄体機能不全が疑われる。妊娠すると高温相が持続する。測定は婦人体温計(0.01℃単位)を用い、毎朝同じ時刻に舌下で行い、記録して変化をみる。看護では、測定の継続が負担にならないよう配慮し、記録の意味を説明する。
間違えやすい考え方
『適しているのはどれか』型で、誤肢が口腔測定が不適な対象で構成されている。禁忌を1つの条件(口を閉じて保持できるか)にまとめておくと速い。
5分で振り返る
①基礎体温は起床前・安静時に舌下で測定する。②口腔は外気の影響を受けにくく再現性が高い。③乳児・意識障害・手術中は口腔測定に適さない。④測定値は直腸>口腔>腋窩。⑤基礎体温は排卵後にプロゲステロンで上昇し二相性になる。
1分チェック
- 口腔での体温測定が適するのは何か。→ 基礎体温。
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