学校感染症の出席停止基準で正しいのはどれか。
公式正答:3
解説
学校感染症の出席停止基準で正しいものを問う。水痘は発疹がすべて痂皮化するまでである。
この問題で問われていること
学校保健安全法施行規則に定められた基準を、疾患ごとに正確に覚えているか。
しくみから理解する
学校保健安全法施行規則第19条は、第二種の感染症について疾患ごとの出席停止期間を定めている。水痘については「すべての発しんが痂皮化するまで」と規定されている。痂皮化はかさぶたになることを意味し、この時点で感染力が失われるとされる。第二種の感染症は飛沫感染するもので学校で流行を広げる可能性が高いものが指定されており、インフルエンザ、百日咳、麻しん、流行性耳下腺炎、風しん、水痘、咽頭結膜熱、新型コロナウイルス感染症、結核、髄膜炎菌性髄膜炎が含まれる。
選択肢ごとの確認
規定は「解熱した後三日を経過するまで」である。解熱した時点ではまだ感染力が残るため、3日間の経過が必要とされている。
伝染性紅斑(りんご病)は第二種に指定されておらず、期間の定めはない。紅斑が出現した時点ではすでに感染力がほとんど失われているため、出席停止の対象にならない。感染力が強いのは発疹の前の風邪様症状の時期である。
規定は「耳下腺、顎下腺又は舌下腺の腫脹が発現した後五日を経過し、かつ、全身状態が良好になるまで」である。起算点が腫脹の消失後ではなく発現後であり、日数も異なる。
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混同しやすいポイント
起算点(発症後か、解熱後か、発疹出現後か)と日数の2つを正確に覚える必要がある。インフルエンザは『発症後5日かつ解熱後2日(幼児は3日)』、麻しんは『解熱後3日』、流行性耳下腺炎は『腫脹発現後5日かつ全身状態良好』、風しんは『発疹消失まで』、水痘は『すべて痂皮化まで』、咽頭結膜熱は『主要症状消退後2日』。この6つが頻出である。
理解を深める
学校感染症は第一種(治癒するまで/エボラ出血熱、ペスト、ジフテリアなど感染症法の一類・二類相当)、第二種(飛沫感染で学校流行の可能性が高いもの)、第三種(学校教育活動を通じて流行を広げる可能性があるもの/コレラ、細菌性赤痢、腸管出血性大腸菌感染症、流行性角結膜炎、急性出血性結膜炎など)に分けられる。出席停止を命じるのは学校長で、臨時休業(学級閉鎖・学校閉鎖)を行うのは学校の設置者である。この主体の違いも問われる。養護教諭は健康観察と情報の把握、感染拡大の防止、保護者や学校医との連携を担う。
間違えやすい考え方
『正しいのはどれか』型で、誤肢が起算点のずらしと、対象外の疾患の混入で作られている。条文の文言そのものを覚えておくのが最も確実。
5分で振り返る
①水痘=すべての発しんが痂皮化するまで。②麻しん=解熱した後3日。③インフルエンザ=発症後5日かつ解熱後2日(幼児3日)。④流行性耳下腺炎=腫脹発現後5日かつ全身状態良好。⑤風しん=発しん消失まで。⑥伝染性紅斑は指定されていない。⑦出席停止は学校長、臨時休業は設置者。
1分チェック
- 水痘の出席停止期間はいつまでか。→ すべての発疹が痂皮化するまで。
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