一般不妊治療はどれか。
公式正答:3
解説
一般不妊治療に該当するものを問う。人工授精である。
この問題で問われていること
不妊治療を、体外で配偶子を扱うかどうかという軸で二つに分類できるか。
しくみから理解する
不妊治療は大きく二つに分かれる。ひとつは一般不妊治療、もうひとつは生殖補助医療(ART)である。一般不妊治療は、タイミング法、排卵誘発法、人工授精を指す。人工授精は、調整した精子を排卵の時期に子宮腔内へ注入する方法で、受精は体内で起こる。これに対し生殖補助医療は、体外受精、顕微授精、胚移植など、卵子や受精卵を体外で扱う治療を指す。体外で配偶子を操作するかどうかが分類の境界である。
選択肢ごとの確認
体外で受精させて発育させた胚を子宮内へ移す手技であり、生殖補助医療に含まれる。
1個の精子を顕微鏡下で卵子の細胞質内へ注入する方法(ICSI)で、生殖補助医療である。重度の男性不妊などに用いられる。
採取した卵子と精子を体外の培養皿で受精させる方法で、生殖補助医療の代表である。
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混同しやすいポイント
『人工授精』と『体外受精』は名前が似ているため混同しやすい。人工授精は精子を子宮内に入れるだけで受精は体内、体外受精は文字どおり体外で受精させる。読み方も含めて区別する。分類の軸は『卵子を体外に取り出すか』である。
理解を深める
不妊は、妊娠を望む男女が一定期間(一般に1年)避妊せずに性交しても妊娠に至らない状態をいう。原因は女性側(排卵因子、卵管因子、子宮因子)、男性側(造精機能障害、精路通過障害、性機能障害)、原因不明があり、男女それぞれに約半数ずつ関与するとされる。2022年から人工授精を含む一般不妊治療と、体外受精・顕微授精などの生殖補助医療が保険適用となり、経済的負担は軽減されたが、年齢と回数の要件がある。看護では、治療の身体的負担(連日の通院、注射、採卵)と精神的負担(周囲の言葉、終わりが見えない不安、パートナーとの温度差)への支援、治療を続けるか終えるかという意思決定への同行が重要になる。
間違えやすい考え方
分類を問う型で、4肢すべてが実在する不妊治療である。分類の軸を持っていないと選べない。
5分で振り返る
①一般不妊治療=タイミング法・排卵誘発法・人工授精。②生殖補助医療=体外受精・顕微授精・胚移植。③分類の軸は卵子を体外に取り出すか。④人工授精は受精が体内で起こる。⑤2022年から保険適用(年齢・回数の要件あり)。
1分チェック
- 一般不妊治療はどれか。→ 人工授精(タイミング法・排卵誘発法も)。
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