幼児期の形態的・生理的特徴について正しいのはどれか。2 つ選べ。
公式正答:1・4
解説
幼児期の形態的・生理的特徴について正しいものを2つ選ぶ。胸囲が頭囲より大きいこと、1分間の心拍数が乳児期よりも減少することである。
この問題で問われていること
頭囲と胸囲の逆転の時期、およびバイタルサインの加齢変化を把握しているか。
しくみから理解する
出生時は頭囲が胸囲よりやや大きいが、その後胸郭の発育が進み、生後1年前後で両者が等しくなり、以後は胸囲が頭囲を上回る。幼児期には胸囲>頭囲となっている。また心拍数は、体重あたりの代謝率が高い乳児期に最も多く(120〜140回/分程度)、成長に伴って1回拍出量が増えるため減少していく(幼児期は100〜120回/分程度)。この2点が正しい。
選択肢ごとの確認
大泉門は生後1歳〜1歳6か月頃に閉鎖する。3歳では遅すぎる。閉鎖が遅い場合は、くる病、甲状腺機能低下症、水頭症などを疑う。逆に早期閉鎖は小頭症を疑う。小泉門は生後まもなく(1〜2か月)閉鎖する。
乳歯20本は2歳6か月〜3歳頃に生えそろう。生え始めは生後6〜8か月頃である。5歳頃は、むしろ永久歯への生え変わりが始まる前後の時期にあたる。
逆で少なくなる。体重あたりの必要水分量は、乳児で最も多く(1日100〜150mL/kg程度)、成長とともに減少する。これは体重あたりの体表面積が大きく、不感蒸泄と代謝が盛んなためで、乳児が脱水になりやすい理由でもある。
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混同しやすいポイント
小児の発達に関する数値は、時期を1つずらすだけで誤肢が作れる。大泉門(1歳〜1歳6か月)、乳歯の萌出開始(6〜8か月)と完成(2歳6か月〜3歳)、頭囲と胸囲の逆転(1歳前後)、体重の倍化(3〜4か月で2倍、1歳で3倍)、身長の倍化(4歳で2倍)といった節目を数値で覚える。
理解を深める
幼児期は、乳児期に比べて身体発育の速度が緩やかになる一方、運動機能と言語・社会性の発達が著しい時期である。身体的には、脂肪が減って筋肉が増え、体型が丸みを帯びた乳児型から細身の幼児型へ変わる。生理的には、体温調節機能が未熟で環境温の影響を受けやすい、免疫はまだ発達途上で感染症にかかりやすい、腎の濃縮力が未熟で脱水に陥りやすいといった特徴が残る。看護では、発育の評価に成長曲線(パーセンタイル値)を用い、一時点の値ではなく経過の推移をみることが重要である。カウプ指数による体格の評価も行われる。
間違えやすい考え方
『2つ選べ』の複数選択で、誤肢が時期のずらしと方向の逆で作られている。節目の数値を持っていれば消去できる。
5分で振り返る
①頭囲と胸囲は1歳前後で逆転し、以後は胸囲>頭囲。②心拍数・呼吸数は年齢とともに減少、血圧は上昇。③大泉門は1歳〜1歳6か月で閉鎖、小泉門は1〜2か月。④乳歯は6〜8か月に萌出開始、2歳6か月〜3歳で20本そろう。⑤体重あたりの必要水分量は乳児が最多で以後減少。
1分チェック
- 幼児期の胸囲と頭囲、心拍数はどうなっているか。→ 胸囲>頭囲、心拍数は乳児期より減少。
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