職場における精神保健活動で、二次予防はどれか。2 つ選べ。
公式正答:4・5
解説
職場における精神保健活動で二次予防に当たるものを2つ選ぶ。不調を訴える職員に医療機関を紹介すること、ストレスチェックで高ストレスであった者に面談を行うことである。
この問題で問われていること
予防の3段階を、職場のメンタルヘルスの文脈で当てはめられるか。
しくみから理解する
予防は、一次予防(発生の予防・健康増進)、二次予防(早期発見・早期対応)、三次予防(重症化の防止・社会復帰)の3段階に分けられる。職場のメンタルヘルスでは、一次予防が研修や職場環境の改善、二次予防が不調の早期発見と適切な対応、三次予防が職場復帰支援と再発防止にあたる。ストレスチェックで高ストレスと判定された人への面接指導は、まだ疾患に至っていない段階で不調の兆しを捉えて対応するものであり、二次予防である。医療機関への紹介も、不調を早期に専門的治療へつなぐ二次予防にあたる。
選択肢ごとの確認
知識の普及とセルフケアの促進により不調の発生そのものを防ぐ活動であり、一次予防である。
ストレス要因を減らして発生を予防する活動であり、一次予防である。ストレスチェックの集団分析を職場環境の改善に活かす取り組みもここに含まれる。
すでに発症し休職に至った人の復職と再発防止を支える活動であり、三次予防である。
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混同しやすいポイント
ストレスチェック制度は一次予防を主目的として導入された制度だが、高ストレス者への面接指導という個別対応の部分は二次予防にあたる。制度全体の目的と、個々の活動の位置づけを分けて考える必要がある点が、この設問の難しさである。
理解を深める
労働安全衛生法に基づき、常時50人以上の労働者を使用する事業場では、年1回のストレスチェックの実施が義務づけられている。結果は本人に直接通知され、本人の同意なく事業者へ提供してはならない。高ストレスと判定された者が申し出れば、医師による面接指導を行い、事業者は必要に応じて就業上の措置を講じる。厚生労働省の指針では、メンタルヘルスケアを4つのケア(セルフケア、ラインによるケア、事業場内産業保健スタッフ等によるケア、事業場外資源によるケア)で推進することが示されている。産業看護職は、相談対応、健康教育、職場巡視、復職支援、関係者との連携を担う。
間違えやすい考え方
『2つ選べ』の複数選択で、3段階のどこに当たるかを判断させる。『発生を防ぐ/早く見つける/こじらせない』の3語で分類する。
5分で振り返る
①一次予防=発生の予防(研修、職場環境の改善)。②二次予防=早期発見・早期対応(高ストレス者面接、医療機関への紹介)。③三次予防=重症化防止・復職支援(職場復帰プログラム)。④ストレスチェックは50人以上の事業場で年1回義務。⑤結果は本人に通知、同意なく事業者へ提供しない。⑥4つのケアで推進。
1分チェック
- 高ストレス者への面接指導は何次予防か。→ 二次予防(早期発見・早期対応)。
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